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【カルシウム値が低い?】-それ「低カルシウム血症」サインかも!-低カルシウム血症になるとどうなる?

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「低カルシウム血症になると、

どんな症状が現れるのか?解説していきます。

カルシウムとは?

カルシウムは、主要なミネラルの1つで、

筋肉の収縮・血液の凝固などに関わり、

骨の成分ともなっていて、様々な役割があります。

そして体内のカルシウムのうち、

約99%が骨に存在しています

骨は"カルシウムの貯蔵庫"のようなイメージです。

低カルシウム血症とは?

低カルシウム血症」は、血液中の

カルシウム濃度が基準値以下になった状態。

低カルシウム血症になると、イライラ・不安・

皮膚乾燥・テタニー症状(手指や唇のしびれ)・

喘息・嘔吐などの症状が現れることがあります。

低カルシウム血症になる原因は?

低カルシウム血症が起こる"原因"は、

大きく以下の4つに分けることができます。

  • ①骨へのカルシウムの蓄積が亢進
  • ②副甲状腺ホルモンの分泌が低下
  • ③ビタミンDの作用が低下
  • ④腎臓からのカルシウムの喪失

PTH…副甲状腺ホルモン
PTH…副甲状腺ホルモン

それぞれ分けてみていきましょう。

①骨と低カルシウム血症

まず、hungry bone症候群などにより、

骨へのカルシウムの蓄積が亢進すると、

血液中のカルシウム濃度が低くなり、

低カルシウム血症」に繋がります。

②副甲状腺と低カルシウム血症

副甲状腺が分泌するホルモン(PTH)は、

骨や腎臓などに作用して、血液中の

カルシウム濃度を上昇させる働きをします。

PTH…副甲状腺ホルモン
PTH…副甲状腺ホルモン

なので、副甲状腺の機能低下などで、

副甲状腺ホルモンの分泌が低下すると

血液中のカルシウム濃度が上げることが

できず、「低カルシウム血症」に繋がります。

③ビタミンDと低カルシウム血症

ビタミンD (活性型ビタミンD₃)は、

小腸でカルシウム吸収を促進して、血液中の

カルシウム濃度を上昇させる作用があります。

しかし、腎不全などにより、

ビタミンDの作用が低下すると、

カルシウムの吸収も低下してしまい、

低カルシウム血症」に繋がります。

④腎臓と低カルシウム血症

腎臓は「尿」をつくる役割があります。

その中で、何かしらの原因により

尿として排泄するカルシウムの量が増えると、

血液中のカルシウム濃度が低下して、

低カルシウム血症」に繋がります。

腎臓の一部である尿細管の障害や、

薬剤などの影響で起こることがあります。

最後に

腎機能が低下すると、

低カルシウム血症は起こりやすくなります

そして「高血圧」「高血糖糖尿病)」などは

腎機能が低下する原因になるので注意しましょう

また、不安がある場合には、

早めに医療機関への受診をおすすめします。

では、今回はここまでです。

参考になれば幸いです。

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【参考文献】
・富野康日己編(2015):「NEWエッセンシャル腎臓内科学」,第2版,医歯薬出版株式会社
・医学情報科学研究所(2015):「病気がみえるvol.8,腎・泌尿器」第2版,メデュックメディア
・坂井健雄ら(2018):「人体の構造と機能①,解剖生理学」第10版,医学書院
・わかさ出版(編集)(2020):「腎機能 慢性腎臓病・腎症 腎臓治療の名医が教える最高の強化法大全」株式会社文響社

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