【四條畷市】龍尾寺で12年ぶりにお宝「龍尾」公開中!
龍尾寺では11月17日より、12年ぶりに寺のお宝が公開されています。お宝とは長さ1mあまりの「寺宝龍尾」、つまり龍の尾として伝えられているものです。記事で紹介して以降、公開を心待ちにしていました。
飛鳥・奈良時代の僧侶・行基が開いたとされる龍尾寺では、次のような言い伝えが残されています。
〜昔、行基が干ばつで苦しむ人々を救うために雨乞いを行ったところ、大雨になり、草木が蘇ります。すると翌日、龍の頭部・腹部・尾部がちぎれた状態で天から降ってきました。大龍王に逆らって雨を降らせたため、殺された若い龍の遺骸だったのです。その後、龍の頭が落ちたところには龍頭寺、腹が落ちたところには龍腹寺、そして、尾が落ちたこの地には龍尾寺が建立されました〜
筆者が龍尾寺を訪れたのは11月24日の昼前。寺に至る坂を登っていきます。
龍尾寺は紅葉の名所ですが、道中にある紅葉の葉はまだ青々としていて、見ごろはもう少し先になりそうです。
坂を登りきり、本堂の前に到着。木の階段の前には多数の靴があります。お宝はこの中です。筆者も靴を脱ぎ、入ってみることにしました。
入口の戸を開けると、20人弱の方々が住職の方のお話を聞いています。入口横の受付で拝観料の100円を払って、筆者も一員に加わります。
お宝は、向かって左側の奥に置かれたガラスケースの中にありました。黒くて、表面にイボイボのあるヒモ状の物体が、木にぐるぐると巻き付いています。これが龍の尾とされるものなのですね。残念ながら本堂の内部は撮影禁止なので、写真ではご紹介できません。
本堂内では他にも、龍の屏風絵などその他のお宝が展示されており、住職の方がていねいに説明されていました。
「寺宝龍尾」の公開は、12月15日まで。辰年のみの公開ですので、次に見られるのは12年後の辰年、つまり2036年になります。興味のある方は、期間中に訪れてみてはいかがでしょうか。
龍尾寺
所在地:大阪府四條畷市南野6-11-70
<寺宝龍尾開帳>
期間:11月17日(日)〜12月15日(日)
※毎週月曜・火曜はお休み
時間:9:30〜15:00
拝観料:100円(小学生以下は無料)