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【四條畷市】2匹の干支が描く「2025」──四條畷神社の大絵馬奉納式でライブペインティング

具志堅浩二フリーライター(四條畷市・交野市)

 少し前の記事でお伝えした通り、四條畷神社で12月23日午前10時より大絵馬奉納式が行われました。絵本作家の谷口智則さんによる大絵馬に来年の干支を描く「奉納ライブペインティング」、今年も鮮やかなお手並みでした。

奉納式開始前の本殿前。大絵馬にはまだ何も描かれていません
奉納式開始前の本殿前。大絵馬にはまだ何も描かれていません

 気象庁によると、23日午前10時の枚方市の気温は6.8度。雨の心配はなさそうな空模様ですが、ときおり冷たい風が吹くなか、奉納式は始まりました。

奉納式開始。お祓いを受ける谷口さん(左)
奉納式開始。お祓いを受ける谷口さん(左)

祝詞を奏上する大橋弘邦宮司(中央)
祝詞を奏上する大橋弘邦宮司(中央)

鈴祓いを受ける谷口さん(左)
鈴祓いを受ける谷口さん(左)

 本殿内に入り、椅子に着席する谷口さん。大麻(おおぬさ)を使ったお祓い、祝詞奏上、鈴祓いなど、式は粛々と進行していきます。

描き始める谷口さん
描き始める谷口さん

 その後、本殿からでてきた谷口さんは、筆を手に取り、何も描かれていない大絵馬に向かいます。筆の先が何も描かれていない大絵馬に接し、すぐに動き始めると、黒い線が現れました。

次第にヘビの姿が現れていきます
次第にヘビの姿が現れていきます

 来年の干支は「巳」。黒い線はぐにゃぐにゃと曲がり、やがて2匹のヘビを形作っていきます。

真剣な表情の谷口さん
真剣な表情の谷口さん

 向かって左側は緑地で黒ブチ、右側は白いヘビです。2匹のヘビはそれぞれ反対方向を向いており、しっぽのところでつながっているように見えます。

谷口さんを見つめる人々。しめ縄の白い紙垂(しで)が冷たい風に揺れています
谷口さんを見つめる人々。しめ縄の白い紙垂(しで)が冷たい風に揺れています

 この間、集まった人々からはほとんど話し声が聞こえず、静かです。冷たい風が木の枝や葉を揺する音、野鳥の鳴き声ばかりが小さな音量で耳に入ってきます。

描きあげた絵について説明する谷口さん
描きあげた絵について説明する谷口さん

 撮影場所を変えながら写真を撮っているうちに絵が仕上がると、人々から拍手がおこりました。描画中の真剣な表情を緩めて、ホッとしたような笑顔をみせる谷口さん。集まった人々に、2匹のヘビが来年の西暦である「2025」を描いていることを解説してくれました。なるほど、ぐにゃぐにゃしているのはこのためだったんですね。

玉串奉奠の模様
玉串奉奠の模様

 その後、再び本殿内に谷口さんが入って玉串奉奠(ほうてん)が行われた後、集まった人々に谷口さんや大橋弘邦宮司が加わって記念撮影タイムになりました。

大橋宮司(左)と谷口さん(右)
大橋宮司(左)と谷口さん(右)

 大絵馬は正月期間に境内に掲げられます。この間、参拝者は社務所で交付(要初穂料)される雲形シールに願いごとを書いて、大絵馬に貼ることができます。絵が仕上がった大絵馬の横で、大橋宮司は「皆さんがお願いごとを書いた雲形のシールを貼って、この大絵馬は完成します」と説明していました。

大絵馬は正月期間に境内で掲げられた後は、写真中央の絵馬堂へ移設される予定です
大絵馬は正月期間に境内で掲げられた後は、写真中央の絵馬堂へ移設される予定です

 もう少しでお正月です。筆者も正月三が日のどこかで四條畷神社へ参拝した折には、この大絵馬にどれだけのシールが貼られているのか確認しようと思います。

2匹のヘビはしっぽのところがつながっています
2匹のヘビはしっぽのところがつながっています

四條畷神社
所在地:大阪府四條畷市南野2-18-1

フリーライター(四條畷市・交野市)

1968年大阪府生まれ。バス・タクシー業界紙、電機業界誌の記者などを経て、2015年に独立。現在は、ヤフーニュースオリジナルTHE PAGEや週刊エコノミストなどで、環境問題、食料安全保障、公共交通から街ネタを含めて幅広いジャンルの記事を取材・執筆中。Yahoo!ニュース エキスパートでは、「地域とそこに住む人が好きになる」記事を追い求めて頑張ります!

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