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満塁本塁打を打った日本人メジャーリーガーは、大谷翔平が8人目、計19本目。その1人目は新庄剛志

宇根夏樹ベースボール・ライター
新庄剛志 OCTOBER 16, 2002 - MLB(写真:ロイター/アフロ)

 5月9日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2打席続けてホームランを打った。6回裏は直前のマイク・トラウトとの2者連続、7回裏はグランドスラムだ。この試合が始まった時点のメジャーリーグ通算97本塁打は、ソロが53本、2ランが28本、3ランが16本。満塁本塁打はなかった。

 メジャーリーグで満塁本塁打を記録した日本人選手は、大谷が8人目、計19本目だ。それまでの18本は、松井秀喜が6本、イチローが4本、新庄剛志井口資仁城島健司が各2本に、福留孝介(現・中日ドラゴンズ)と青木宣親(現・東京ヤクルト・スワローズ)が1本ずつ。それらの他に、レギュラーシーズンではないものの、松井稼頭央は、2007年のディビジョン・シリーズ第2戦に、満塁の場面でホームランを打っている。それを含めると、大谷の満塁本塁打は、日本人選手の9人目、計20本目となる。

筆者作成
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 日本人選手初のグランドスラムと2本目は、どちらも新庄によるものだ。2本目の試合では、1打席目の満塁本塁打に続き、4打席目にソロ本塁打を打った。この試合は、ホームラン2本と二塁打1本を含む、6打数5安打を記録した。

 井口は、2試合とも、満塁本塁打とそれ以外のホームランが1本ずつ。どちらも、2打席連続だ。1試合目は2打席目と3打席目に満塁本塁打と2ラン本塁打、2試合目は4打席目と5打席目に3ラン本塁打と満塁本塁打を打った。

 松井秀喜は、出場7試合目のメジャーリーグ初本塁打がグランドスラムだ。バーニー・ウィリアムズが敬遠四球で歩かされた、その直後に打った。自身6本目、キャリア最後の満塁本塁打は、それまでニューヨーク・ヤンキースで打った5本と違い、エンジェルスで記録している。このグランドスラムは、通算150本目のホームランとなった。

 また、イチローと松井秀喜は、同じ投手から満塁本塁打を打っている。2003年8月15日と2004年7月25日の相手は、どちらもマイク・ティムリンだった。

 日本人メジャーリーガーが打たれた満塁本塁打については、こちらで書いた。

「大谷翔平がメジャーリーグで初めて満塁本塁打を打たれる。日本人投手が喫したグランドスラムは32本目」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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