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京口紘人2階級制覇に好発進!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
鋭いアッパーがモナベサを捕える  写真:山口裕朗

 前IBFミニマム級チャンピオン、京口紘人がライトフライ級転向第1戦をKO勝ちで飾った。

 対戦相手のチボ・モナベサ(インドネシア)は、WBAライトフライ級6位のサウスポー。

 

写真:山口裕朗
写真:山口裕朗

 京口は初回からテンポよく左ジャブを突き、得意の左ボディでペースを握る。3ラウンドに左フックでダウンを奪い、続く第4ラウンドにも右の捨てパンチから左フックをヒットして2度目のダウン、最後は左アッパーを顎にぶち込んでノックアウトした。

 2階級制覇へ弾みをつけた京口は語った。

 「1階級UPしましたが、相手が大きいとか、パワーがあるとはまったく感じませんでした。スマートでディフェンシブな選手だなと思いましたが、仕留めるのは時間の問題だなと感じながら戦っていました」

 試合開始早々、京口はKO勝ちを確信した。彼の武器は、ボディアッパーとバランスの良さである。

写真:山口裕朗
写真:山口裕朗

 「今回もバランスは意識していました。特に打ち終わった後に体が流れないように。ロープを背負わせて中盤以降にKOという青写真を描いていましたが、その通りに試合を運べました」

 が、フィニッシュとなった顎への左アッパーは、これまでのキャリアにプラスアルファされたものである。

 「その場の閃きで自然に出たパンチです。今後のプロ生活にも自信になる1発でした」

 会心の勝利であるが、京口は反省も忘れない。

 「サウスポーを相手にしても、ジャブでコントロールできるようにしたいですね」

写真:山口裕朗
写真:山口裕朗

 ライトフライ級の新星、京口紘人に注目だ!

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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