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今さら聞けない「公衆電話の使い方」 間違えやすい2つのポイント

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最後に公衆電話を使った日を覚えていますか?

公衆電話は、2031年度末までをめどに、2022年から毎年数千台ずつその数を減らしています。

その一方で、災害や機器のトラブルなどにより通信障害が起こったとき、頼れるのはやっぱり公衆電話。

▲通信障害が起こるとたちまち脚光を浴びる公衆電話
▲通信障害が起こるとたちまち脚光を浴びる公衆電話

でも、「実はもう何年も使っていない」という方が多いのでは。

ましてや、デジタルネイティブの子どもたちからは、

「あれ『こうしゅう電話』って言うんだ!」

なんて声も出るくらい、縁遠いものになってしまっています。

久しぶりでも慌てずに使うために、間違えやすいポイントを2つチェックしておきましょう!

×「まずお金を入れる」→◯「まず受話器を上げる」

公衆電話を前に、まず硬貨やテレホンカードを入れてしまう人がいますが、実はこれは間違い。

正しくは、

  1. 受話器を上げる
  2. 硬貨かテレホンカードを入れる
  3. ダイヤルする

の順番です。

まずは受話器から、と覚えて(思い出して)ください。

「ツー」という発信音が聞こえるタイミングは、実は公衆電話の種類によって違います。

▲左は緊急用ボタンのあるアナログ公衆電話、右のディジタル公衆電話には緊急用ボタンなし
▲左は緊急用ボタンのあるアナログ公衆電話、右のディジタル公衆電話には緊急用ボタンなし

  • 緊急用の赤いボタンがある公衆電話(アナログ) → 受話器を上げて、硬貨かカードを入れたら「ツー」
  • 緊急用の赤いボタンがない公衆電話(ディジタル) → 受話器を上げたら「ツー」

赤いボタンがある電話は、硬貨かカードを入れないと発信音が鳴らないことに注意してください。

×「災害時はお金が要らない」→◯「無料、だけど”お金が要る”ときも」

災害時は、公衆電話からの通話が無料になることがあります。

無料措置が取られた場合、発信音が鳴ったらすぐダイヤルが可能なのですが、ここで先程の注意点を思い出してください。

緊急用の赤いボタンがあるかどうかで、発信音が鳴るタイミングが違いましたね。

よって、赤いボタンがある公衆電話の場合、無料措置が取られていても硬貨やカードが必要になります。

残念ながら、「現金もテレホンカードも持ってないけどタダだから大丈夫!」…とは限らないんです。

ただ、通話料がかからないため、そのまま返却されます。

つまり、正しくは「災害時は無料、だけど”お金は必要”なパターンがある」ということになります。

硬貨が戻ってくるタイプのコインロッカーのようなイメージです。

急な通信障害にもあわてない!

▲忘れないよう、ときどき使い方をおさらいしておくと安心
▲忘れないよう、ときどき使い方をおさらいしておくと安心

突然スマホが使えなったら、とても焦りますよね。

公衆電話の行列に並んでやっと自分の番が回ってきても、久しぶりすぎてうまく使えなかったら…列の後ろの人の目も気になって、きっとさらに焦ってしまいます。

いざという時にあわてなくて済むよう、いまのうちに公衆電話の使い方をおさらいしておきましょう!

通勤やお出かけの時に、ちょっと意識して公衆電話を探してみるのもおすすめですよ。

▼もっと詳しく知りたい方は、「いつもしも」の記事もあわせてご覧ください。
災害時の連絡手段は?いざという時の公衆電話の使い方

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