今さら聞けない「公衆電話の使い方」 間違えやすい2つのポイント
最後に公衆電話を使った日を覚えていますか?
公衆電話は、2031年度末までをめどに、2022年から毎年数千台ずつその数を減らしています。
その一方で、災害や機器のトラブルなどにより通信障害が起こったとき、頼れるのはやっぱり公衆電話。
でも、「実はもう何年も使っていない」という方が多いのでは。
ましてや、デジタルネイティブの子どもたちからは、
「あれ『こうしゅう電話』って言うんだ!」
なんて声も出るくらい、縁遠いものになってしまっています。
久しぶりでも慌てずに使うために、間違えやすいポイントを2つチェックしておきましょう!
×「まずお金を入れる」→◯「まず受話器を上げる」
公衆電話を前に、まず硬貨やテレホンカードを入れてしまう人がいますが、実はこれは間違い。
正しくは、
- 受話器を上げる
- 硬貨かテレホンカードを入れる
- ダイヤルする
の順番です。
まずは受話器から、と覚えて(思い出して)ください。
「ツー」という発信音が聞こえるタイミングは、実は公衆電話の種類によって違います。
- 緊急用の赤いボタンがある公衆電話(アナログ) → 受話器を上げて、硬貨かカードを入れたら「ツー」
- 緊急用の赤いボタンがない公衆電話(主にディジタル) → 受話器を上げたら「ツー」
赤いボタンがある電話は、硬貨かカードを入れないと発信音が鳴らないことに注意してください。
×「災害時はお金が要らない」→◯「無料、だけど”お金が要る”ときも」
災害時は、公衆電話からの通話が無料になることがあります。
無料措置が取られた場合、発信音が鳴ったらすぐダイヤルが可能なのですが、ここで先程の注意点を思い出してください。
緊急用の赤いボタンがあるかどうかで、発信音が鳴るタイミングが違いましたね。
よって、赤いボタンがある公衆電話の場合、無料措置が取られていても硬貨やカードが必要になります。
- ※一部、赤いボタンがなくても硬貨やカードが必要な機種があります。
残念ながら、「現金もテレホンカードも持ってないけどタダだから大丈夫!」…とは限らないんです。
ただ、通話料がかからないため、そのまま返却されます。
つまり、正しくは「災害時は無料、だけど”お金は必要”なパターンがある」ということになります。
硬貨が戻ってくるタイプのコインロッカーのようなイメージです。
急な通信障害にもあわてない!
突然スマホが使えなくなったら、とても焦りますよね。
公衆電話の行列に並んでやっと自分の番が回ってきても、久しぶりすぎてうまく使えなかったら…列の後ろの人の目も気になって、きっとさらに焦ってしまいます。
いざという時にあわてなくて済むよう、いまのうちに公衆電話の使い方をおさらいしておきましょう!
通勤やお出かけの時に、ちょっと意識して公衆電話を探してみるのもおすすめですよ。
▼もっと詳しく知りたい方は、「いつもしも」の記事もあわせてご覧ください。
災害時の連絡手段は?いざという時の公衆電話の使い方