藤井聡太王将、五冠堅持か? 羽生善治九段、タイトル100期か? 1月8日、王将戦七番勝負開幕!
1月8日・9日。静岡県掛川市・掛川城二の丸茶室において第72期ALSOK杯王将戦七番勝負、藤井聡太王将(20歳)-羽生善治挑戦者(52歳)戦がおこなわれます。
長い歴史を誇り、数多くのドラマが生まれてきた王将戦。その舞台において、藤井王将と羽生挑戦者、将棋史上を代表する2人がたたかいます。
藤井王将は昨年、王将位に就位。羽生九段の記録を更新し、史上最年少で五冠となりました。
藤井王将は今年度、五冠のうち四冠を防衛。これから王将位の初防衛戦をたたかいます。
藤井王将は棋王挑戦も決め、この冬は「ダブルタイトル戦」となります。
藤井王将は王将位を防衛し、棋王位を獲得すると、羽生九段と並び、史上2人目の六冠保持者となります。
藤井王将は17歳で棋聖戦に挑戦して以来、これまで11回のタイトル戦に登場。そしていまだに一度も敗退していません。
このまま勝ち続けると、最短で2023年度秋には全冠制覇達成の可能性があります。
羽生九段はいまから27年前の1996年2月14日、初めて王将位を獲得。史上初の七冠制覇を達成しました。
羽生九段は王将位を通算12期獲得。通算10期以上とハードルの高い「永世王将」の資格を保持しています。
羽生王将は今期、リーグ全勝で挑戦権を獲得しました。
羽生九段はこれまでタイトルを通算99期獲得しています。
もし今期王将位を獲得すると、いよいよ通算100期の大台に乗ります。
藤井王将と羽生九段の通算対戦成績は藤井7勝、羽生1勝です。
第1局は掛川城にておこなわれます。
いまから13年前の第3局では、羽生九段は王将位を防衛する立場で掛川対局をたたかいました。
昨年の掛川対局は渡辺王将と藤井挑戦者がたたかい、藤井勝ちでした。
藤井王将の今年度成績は35勝7敗(勝率0.833)です。
羽生九段の今年度成績は25勝13敗(勝率0.658)です。
七番勝負の開幕に先立ち、第1局の先後は振り駒で決められます。
持ち時間は各8時間の2日制。通例では2日目の夕方から夜にかけて終局となります。