【名古屋市】日本酒に3種盛りでほろ酔い!8周年を越えた「立呑やいちゃん」はさらに輝きを増す
伏見の周辺を夕方5時ぐらいに歩いている状況なら、「行きたい」と思う居酒屋がある。「立呑やいちゃん」だ。やいちゃんのある伏見地下街を通り過ぎようとすると、いつも吸い込まれるようにして店の前に立っている自分に気づく。ただ、開店するとすぐに満席となるため、地下街に潜るタイミングが重要だ。
やいちゃんの店内は、彩り豊かな食器や容器で満たされ、洋風居酒屋のバルをイメージさせる。棚やテーブル、カウンターの配置が整然としており、雑な感じがしないのも人気の要因だろうと私は見ている。
繁盛店のやいちゃんで注文するメニューは「3種盛り」(税込み800円)で、常にこれで決まり! レジ横の黒板に多数掲示された札に書かれている15種類のメニューから、3種類を選んで注文を行う。日本酒に合う酒肴ばかりが並び、「全部」と言いたくなるところを必死にこらえ、3種類に絞らなければならない。苦渋の選択を強いられる。
日本酒も多数取り揃えられ、私はいつも「利酒セット」(税込み900円)をチョイスする。これも、黒板に掲示された20種類の日本酒から3種類を選ぶ。「あれも、これも飲んでみたい」と常に究極の選択が迫り来て、選択の迷宮に入り込んでしまったかのような錯覚を覚える。
迷いに迷った後は、まずはエビスビール(税込み600円)。人生は常に選択することがつきまとうのを実感しながらの一杯。53番の札が付いたドムを見ながら待機。
番号を呼ばれ、注文した品を取りに行く。持ち運びや返却はすべてセルフ方式。やいちゃんでぜひ頼んでほしいのが「カツオマリネ」だ。酢の具合が絶妙で、何度か自作に挑戦したが挫折。門外不出の秘密のレシピがあるのだろう。
3種盛りの2種目は、だいたい刺身類に落ち着く。カンパチやハマチ、マグロなどが大ぶりの切り身で提供される。最後の3種目は、その日の気分で選ぶ。バイ貝やホタルイカ、厚揚げの煮物など。
日本酒の利酒セットは、有名な銘柄や産地、酒名やラベルが「ビビビ!」と五感に訴求してきたものを選べばよい。三重県の「而今(じこん)」や山形県の「山形正宗」の美味を、私はやいちゃんで知った。その経験が1口300円は破格だろう。
立呑やいちゃんは今年7月5日に8周年を迎えた。さらに末永く伏見地下街でおいしい料理と日本酒を提供し続けてほしい。
店名 :立呑 やいちゃん
営業時間:17:00~23:00(土16:00~)
定休日 :日祝月火
住所 :中区錦2丁目13-24号先 伏見地下街