浅村栄斗は「3年連続30本塁打以上」を達成。リーチをかけている他の打者のうち、届きそうなのは…
10月11日、浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)が、シーズン30本目のホームランを打ち、30本以上のストリークを3年に伸ばした。浅村は、2018年に埼玉西武ライオンズで32本、2019年に東北楽天で33本を記録している。
過去2年とも30本塁打以上の選手は、浅村を含め、7人を数える。ウラディミール・バレンティン(福岡ソフトバンクホークス)は、2016年から2019年まで、東京ヤクルトスワローズで4年続けて30本以上を打った。他の6人は、2018年から2年連続。2017年のホームランが30本未満か、2017年はNPBでプレーしていなかった。
彼らのうち、バレンティン、松田宣浩(福岡ソフトバンク)、山田哲人(東京ヤクルト)のストリークは、今シーズンで途切れるだろう。現時点のシーズン本塁打は、30本の半数にも達していない。
バレンティンは、NPB1年目の2011年にスタートした30本塁打以上のストリークも、5年目の2015年に止まった。この年は故障による長期欠場が理由――出場15試合で1本塁打――だったが、今シーズンは不振に見舞われている。松田については、9月に「松田宣浩の「815試合連続出場」は歴代17位に位置し、30歳以上のスタートでは3番目の長さ」で書いたとおり。山田は体調不良の影響もあるのか、やや精彩を欠く。
3人とも、20本塁打にも届かない可能性が高い。松田は2015年から昨シーズンまで5年連続20本以上。山田は2014年から6年連続だ。
一方、岡本和真(読売ジャイアンツ)、山川穂高(埼玉西武)、ネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)の3人は、30本塁打まで一桁としている。あと5本で30本の岡本は、6月から9月まで、毎月5本以上のホームランを打っている。あと6本の山川は、9月こそ4本ながら、7月と8月は6本以上。これまでの実績からしても、残り25試合で6本は無理な本数ではない。ソトはあと9本が必要だが、9月の8本に続き、10月もすでに4本を打っている。この調子が続けば、30本に届きそうだ。
なお、昨シーズンの30本塁打以上は他に7人。そのなかで、村上宗隆(東京ヤクルト)は2年連続30本以上とする可能性がある。現時点の21本はソトと同じで、9月に8本を打ったことも共通する(10月はここまで2本)。村上以外の6人中、最も多いのは16本の坂本勇人(読売)。残る5人は二桁に到達していない。