30-30のDHは過去にいるのか。大谷翔平は到達まで3盗塁
7月28日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、シーズン盗塁の自己最多を塗り替えた。9回表に二盗を成功させ、2021年の26盗塁を上回った。
今シーズン、大谷は、32本のホームランを打ち、27盗塁を記録している。あと3盗塁を積み上げると、1シーズンに30本塁打以上と30盗塁以上の30-30に到達する。
これまでに、30-30の達成者は、40-40の5人を含め、延べ69人を数える。ポジション別に分けると、一塁手が3人、二塁手と遊撃手と三塁手が6人ずつ、レフトが10人、センターが16人、ライトは22人だ。捕手とDHは、一人もいない。
ちなみに、DHのあるリーグ――1973年以降のア・リーグ、2020年と2022年以降のナ・リーグ――で30-30を達成した選手は、延べ23人だ。2004年にア・リーグとナ・リーグのチームでプレーし、38本塁打&42盗塁のカルロス・ベルトランは、含めていない。こちらは、一塁手と三塁手が1人ずつ、二塁手が5人、遊撃手が3人、センターが6人、ライトは7人。捕手とDHに加え、レフトもいない。
大谷は、DH初の30-30にとどまらず、40-40の可能性もある。
ドジャースは、レギュラーシーズンの162試合中107試合を終えている。107試合で32本塁打と27盗塁を、162試合に換算すると、48~49本塁打と40~41盗塁となる。
なお、ドジャースでは、延べ3人が30-30を達成している。1997年に30本塁打&32盗塁のラウル・モンデシー、1999年に33本塁打&36盗塁のモンデシー、2011年に39本塁打&40盗塁のマット・ケンプがそうだ。
ケンプの達成後から昨シーズンまで、2012~23年のドジャースには、あと少しで30-30の選手もいなかった。20-20に到達したのは、2022年に21本塁打&27盗塁のトレイ・ターナー(現フィラデルフィア・フィリーズ)と2023年に29本塁打&23盗塁のフレディ・フリーマンの2人だけ。ムーキー・ベッツが30-30を達成したのは、ボストン・レッドソックス時代の2018年だ。32本塁打と30盗塁を記録した。