話題の赤坂青野さんの「冷やしみたらし」その柔らかさの秘密はタピオカ粉!甘辛い濃厚なタレも美味なんです
ここ数年、夏になるとメディアや雑誌、SNSで取り上げられることが増えた和菓子があるのをご存知でしょうか?それは、1899年創業の格式高い赤坂の街で暖簾を掲げ続ける老舗和菓子屋「赤坂青野」さんの「冷やしみたらし」
何年か前にメディアでとりあげられてからというもの、その涼し気な佇まいと口コミから、お取り寄せはできないのか等の問い合わせが増加したとお店の方が仰っていました。
一般的な串に刺さったみたらし団子を冷蔵庫に入れますと、カチカチになってしまったという経験はございませんか?夜のデザートに食べようと思い、傷んではいけないので冷蔵庫で保管しておこうと思って取り出したら…あら!?なんて。
今回は、赤坂青野さんの「冷やしみたらし」の柔らかさやなぜ固くなりにくいのかをご紹介。
まずこちら。先にご説明させていただきたいのが、「冷やしみたらし」であり、「団子」ではないのです。
蓋を開けてみますと、濃いめの黄金色のたっぷりのタレにお行儀よく整列したまま沈んでいるお団子たちがお目見え。
一般的なお団子は、うるち米を挽いた上新粉から作られ(お店によっては白玉粉もまぜたりして食感を調整)、丸めたお団子を串に刺して網で焼いて…といった印象かと思いますが、赤坂青野さんの冷やしみたらしはタピオカ粉を使用しているんです!実はパッケージの原材料の表記欄に澱粉と記載されておりまして、上新粉ではなく澱粉なのはなぜかお伺いしたところ、冷やしても固くならないようにタピオカ粉をベースにした粉を手作業で熱湯で練り上げ、絶妙な加減と大きさで作っているのだとか。
ひと箱に12個入っているお団子が何箱分でしょう…それを職人さんが手作業でこなすというところに感服です。
触感は、もちもち、というよりはぷるるんとした滑らかで柔らかな食感。お団子のようなお米の甘味や歯ごたえを想像したまま召し上がると違和感を覚えるかもしれませんが、こちらはタピオカ粉ならではの食感やのど越しを楽しめる新しいお餅。
そしてこちらのタレがまた濃厚でキリリとお醤油が効いた夏にぴったりな味わい。お団子そのものが柔らかめの食感なので、タレがしっかりとまとわりつくような硬めの調整。しっかり冷やしているということもありますが、実はぽってりとしたスプーンでたっぷりすくっても簡単には垂れないので、思い切り頬張ることができますよ。
常温でも美味しく召し上がることができるとのことですが、やはりキンキンに冷やした方がお醤油のキレとコク、それらと対をなすまろやかな旨味を存分に堪能することができるのでおすすめです。
2023年8月現在、冷やしみたらしは事前予約性となっており、赤坂青野さんの公式インスタグラムのアカウントより受付開始のアナウンスがされます。受け取りは実店舗のみ、お取り寄せの対応はなさっておりません。
例年ですと10月まで販売されておりますので、今年はいかがな具合かまだ不明ではありますが、ぜひ都内で購入可能な方は一度召し上がってみてはいかがでしょうか。
口いっぱいに甘辛いタレを頬張る幸せ…体験してみたいですよね?