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パンサラッサ引退、種牡馬入りへ「個性的な逃げ馬は作ろうと思って作れるものではない」 #専門家のまとめ

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
ジャパンカップ、逃げるパンサラッサ(右)と迫るイクイノックス(左)/P.青山一俊

 28日、パンサラッサの引退が正式に発表された。引退後は北海道のアロースタッドで種牡馬入りするとのこと。引退式は調整中だ。

 26日に行われたジャパンカップのレース後から矢作師はパンサラッサの引退を口にしていたが、関係者との話し合いを経て、このたび正式に今後について発表されるに至った。

 パンサラッサといえば、決して"玉砕"ではない鮮やかな逃げが強く印象に残る競走馬だ。それに加えて、世界最高賞金がかかるサウジカップを制し、記憶にも記録にも残る名馬となった。

 この個性の強い遺伝子がどのように子に紡がれるのか、とても楽しみだ。

▼個性的な逃げ馬は作ろうと思って作れるものではない。心に残る馬。終わりだと思うとグッとくる (矢作師)

▼パンサラッサは2023年現在、世界最高賞金のサウジカップを勝ち、1着賞金1000万ドル(約13億6千万円)を獲得した。

▼1000m通過を57秒4で逃げたパンサラッサ。1998年の天皇賞(秋)でサイレンススズカが刻んだのと同タイムだった。

▼2023年サウジカップ(G1) 優勝馬 パンサラッサ /

TheSaudiCup

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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