週末には強烈寒気が南下へ 一方、南には台風22号が発生する予想
師走としては記録的な寒気となる可能性も
タイトル画像にあるとおり、大陸から強い寒気、冬将軍が南下し、日本海にはびっしりと筋状の雲が発生している状態です。
また北海道の北にはいわゆる爆弾低気圧と呼ばれるような急発達をした低気圧もあるため、全国的に北風が強く、特に北日本では猛吹雪や大雪となっている所があります。
きょう13日(月)いっぱいは北日本を中心に、暴風雪や高波などのおそれがあるため、十分な警戒が必要です。
ところで、きょうも北日本を中心に、かなり強い寒気が南下している状態ですが、週末にはさらにレベルアップして大きく南下してくる予想です。
18日(土)午前9時の予想をみると、上空1500メートル付近で、降れば地上でも雪となる目安の-6度以下の寒気が西日本や東日本までをすっぽりと覆い、関東には真冬としてもかなり強いクラスの-9度ラインが南下してくる予想です。
高層観測の記録がある茨城県つくば(館野)の予想では、18日(土)午前9時で-10.4度と計算されており、これは平年より10度近くも低く、統計のある1957年以降で、12月の観測史上4番目に相当する低温です。
予想通りならば、師走としてはかなり強い、記録的な寒気が南下してくることにもなり、関東では晴れても10度には大きく届かず、際立った寒さとなるでしょう。もちろん関東以外も全国的に真冬並みの寒さとなり、北日本を中心に、極寒の週末となりそうですから、要注意です。
台風22号が発生し、非常に強い勢力でフィリピンを直撃か
日本付近に冬将軍が到来している一方で、南海上に眼を向けると、グアム島の南に熱帯低気圧が発生しており、気象庁からは今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が発表されています。
もし台風となれば、今月3日から4日にかけて、師走としては17年ぶりに日本(小笠原諸島)へ接近した台風21号に次ぐ台風22号となり、これが今年のラスト台風となる可能性もありそうです。
ちなみに師走といえども、赤道に近い低緯度では、まだまだ台風が発生する時期でもあり、平均すれば2年に1個程度はフィリピン方面を指向しています。
今回、発生が予想される台風22号は950hPaを下回るような非常に強い勢力でフィリピンを直撃する予想ですが、このような台風が師走のフィリピンを襲来することも決して珍しくはありません。とはいえ、かなり強い勢力での直撃が予想されるため、その影響や被害の拡大が心配されます。