WBA正規ミドル級タイトル決定戦
2021年初頭に村田諒太がWBAスーパー王者に昇格したことで、空位となった同正規タイトルの決定戦が、5月1日に行われる。
アマチュア世界選手権優勝者の肩書を引っ提げて祖国キューバから亡命し、WBAスーパーウエルター級正規王座に就くエリスランディ・ララ(37)と、トーマス・ラマンア(29)の対戦だ。
同ファイトを手掛けるTGB Promotionsのトム・ブラウン社長はFOXでの放映を決めた。ブラウンは話す。
「長きにわたって154パウンド(スーパーウエルター級)のエリートとしてプロ生活を送って来たララによる、新たな挑戦だ。今回の相手は若く、手足が長い。タフなファイトとなるだろう」。
27勝 (15KO)3敗3分けのララは、確かにスーパーウエルター級の第一人者であった。しかし2018年4月7日、IBF王者、ジャレット・ハードとの統一戦に敗れ、WBAスーパータイトル8度目の防衛に失敗。その後、同正規タイトルを獲得し、トップ戦線に踏み止まった。
5月1日は、ミドル級での初試合となる。現在、ラスベガスでキャンプ中のララは言う。
「2021年初のファイトで、FOXで生中継されるのだから嬉しくて仕方ない。対戦するトーマス・ラマンアは、背の高いミドル級で、経験も豊富だ。いつものことだが、心して掛かるよ。既にキャンプをスタートして1週間だが、トレーナーのイスマエル・ サラスが、早速、基礎メニューを作ってくれた。接近戦での腕の動きなど、KOに結び付くように学習しているところだ」
30勝(12KO)4敗1分けのトーマス・ラマンアも話す。
「やっと、長年の夢だった世界タイトル戦の舞台に上がれます。自分の心も血も魂も、全てをこの一戦に注ぎます。そして勝利してチャンピオンになってみせます。5月1日は、僕の時間となるでしょう」
さて、どんなファイトが見られるか。