納豆を食べた犬がカタカタと「カスタネット状態」に 見落とすと怖い3つの危険因子とは?
納豆を食べたことで「カスタネット状態」になり、歯をカタカタ鳴らしていた柴犬が、Twitterで話題になっています。
この犬・タッちゃんは、納豆を食べて歯を鳴らしたので、飼い主は、ただごとではないと判断して、動物病院に連れていきました。診察したそこの獣医師からは「納豆が美味しすぎて、嬉しかっただけ」といわれています。
タッちゃんの場合は、事なきを得て、可愛い動画が、みなさんに見てもらえてよかったのですが、次の3つを見落とすと命の危険になることも...。
1、視線が合うか?
2、ケイレンや興奮したときに、脱糞、排尿していないか?
3、舌の色はどうか?
を見てください。
これらについて、解説します。
1、視線が合うか?
このようなケイレンのような動作は、日常ではそう見られるものではありません。健康な状態とそうでない状態は、視線が合うか否かでわかることもあります。
脳の中で何か異常が起きていると、目によく症状が現れます。たとえば、脳腫瘍などがあると、よく観察している飼い主なら「健康なときと目が違う」と説明されます。そこまで、微妙なことがわかっていなくても以下の場合も気をつけてください。
・目が左右、前後に動いている。
・瞳孔が開いている(黒目が大きい)。
・光に反応しない(明るい光を目に近づけても眩しがらない)。
このようなことがあれば、動画を撮りすみやかに動物病院に連れていきましょう。
2、ケイレンや興奮したときに、脱糞、排尿していないか?
食事をして食べ物(タッちゃんの場合は納豆)が美味しいときに、シニアの犬や猫でないかぎり、ウンチやオシッコが出るということはないです。トイレでもないのに、興奮したときに、排泄してしまう場合は、筋肉が弛緩しているので、よくない兆候です。すみやかに 動物病院に連れていきましょう。
3、舌の色はどうか?
脳に異常や疾患があると、視線がわかりやすいですが、心臓などの循環器の場合は、舌の色で、ある程度予測ができます。以下の色の場合があまりよくないです。
・黒っぽい(かなり悪く、命の危険になる場合もあります)。
・紫色(チアノーゼを起こしています)。
・薄いピンク(体のどこかで貧血しています)。
飼い主は、元気なときの舌の色を覚えていて、毎日、チェックしてくださいね。健康な子は赤っぽいですから。
飼い主のできること
上記の3点をチェックして、異常な動作をしたときは、動画を撮りましょう。そのとき、以下のところもちゃんと入るように。
・舌
・目の動き
・呼吸数
発作ではないですが、アナフィラキシーショックの場合は、
・顔が腫れる
・呼吸が早い
・吐く
・顔の痒み
・目、口、包皮などの粘膜が腫れる
などもありますので、これらが出たときもすみやかに動物病院に連れていきましょう。
まとめ
いまの時代、スマホがあれば誰でも簡単に写真や動画を撮れます。ペットが発作などを起こしたとき、飼い主が慌てるのは、理解できますが、舌や目の動き、呼吸数などがわかるものを獣医師に見せていただくと、正しい診断に導けます。このような知識を持っていただくことは、犬を愛する飼い主にとって大切ですね。