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他人の不幸は蜜の味!? 黒い快楽「シャーデンフロイデ」と「シャーデンマッハー」

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


私たちは、私たちの脳は、他人の不幸を見ると快楽を感じるようになっています。
ほとんど誰もがそうです。たくさん感じるか、少ししか感じないか、の差だけです。
そして、自分が快楽を感じているということに、気付いているか、気付いていないか、の差だけです。
よって、「快楽を全く感じない」と言う人や思う人の大半は、単なる嘘つきか、自分の気持ちに気付かない鈍感な人か、そう言ったり思ったりすることによって、「自分がいい人である」とアピールしたいか、思い込みたい人のいずれかでしょう。

他人の不幸は蜜の味という言葉がありますが、
これは、「他人の失敗や不幸を見聞きすることで喜びなどの快感を得ること」という意味です。
同じく、今日の記事のタイトルの一部「シャーデンフロイデ」とは、ドイツ語で、シャーデンとは「損害」や「不幸」、フロイデとは「喜び」という意味であり、いわゆる、日本語でいう、 「ざまあみろ」ってやつです。

成功者が大失敗するのを見て大喜びしている人や、
皆から羨望の眼差しを向けられている芸能人や有名人が、不倫などをして、世間から叩かれている様子を見て楽しんでいる人は、「他人の不幸は蜜の味」「シャーデンフロイド」を味わっている人と言っていいでしょう。

芸能ゴシップを扱う番組の視聴率が高い傾向にあるのは、
他人の不幸は蜜の味=黒い快楽であるシャーデンフロイデのせいです。

さて、世の中には、
シャーデンフロイデを味わっている分には、罪がなく、まだ可愛いものですが、さらにそれが加速して、シャーデンマッハーに陥ってしまう人がいます。※ シャーデンマッハ―とは、他人を不幸に貶める(おとしめる)行為を実際にしてしまう人を指します。
シャーデンフロイデを感じるのは、生理反応に近く、まだ罪はないのですが、シャーデンマッハ―に成り下がるのだだけは、何としても避けたいものです。それは、相手にとっては大迷惑行為そのものですし、よって私たちは、しっかり理性を持って、自分の行為を正しくコントロールしていきましょう。

特に、SNSなどに人を誹謗中傷するコメントを書く癖がある人や、アマゾンレビューに著者の悪口を書く癖がある人、ユーチューブ動画にバッドボダンを押す癖がある人は、十分に注意したいところです。
何故なら、アマゾンレビューに低評価をつけたがる人たちにも書いたのですが、
人の不幸を願ってばかりいたりすると、人を不幸に貶めることにばかり力を注いでいたりすると、自分が人から嫌われる人になったり、自分自身が不幸を引き付けやすい人になってしまうからです。

私は、声を大にして、「あなたのやっていることは、『悪い奴をこらしめたい』という正義感からではなく、単なるシャーデンマッハ―なのですよ」と言いたいです。

次に、

世の中には、人の成功を羨ましく感じ、つい妬んでしまう人、いわゆる嫉妬深い人がいますが、妬みの気持ちや嫉妬心は、シャーデンフロイデとは別ものです。
妬み心や嫉妬心は痛みであり、シャーデンフロイデは快感であるからです。
実際、人を妬んでいる時と、人の不幸を喜んでいる時は、脳内の別の部分が活性化しています。

妬み心や嫉妬心は、
自分を高めるために、自分のパフォーマンス向上につなげるために、使っていきましょう。

シャーデンフロイデをある程度味わってしまうのは、仕方ないにしても、
せめて私たちは、その気持ちをほどほどに抑えることを心掛け、くれぐれもシャーデンマッハにだけは陥らないよう…気をつけていきたいものですね。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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