【京都市下京区】こだわりの日本酒「曲者」に特化した隠れ家的角打ちが河原町に誕生 女性唎酒師もいる店!
今でこそ瓶での販売や、最近では、紙パックも増えてきた日本酒ですが、昔は樽に入った日本酒を、升で量り売りしていた時代もありました。角打ちとは、買った酒をその場で升から飲む人たちがいたことから、「升の角から酒を飲む」を語源とし、酒屋で酒を飲むことを指すようになったと言われます。立ち呑み居酒屋で飲むことを角打ちと呼ぶようにもなってきました。
京町家をリノベーションして昭和レトロな雰囲気の中で、隠れ家的角打ちが誕生したと聞いて、2023年9月7日に友人たちと訪問しました。場所は河原町正面通を東入ルの正面橋のある通りに店舗がありました。大きな看板があるわけでもなく、暗闇にぼっと灯が浮かんでいる外観がまさに隠れ家でした。
2023年8月4日にオープンしたばかりの「曲者酒店」は、こだわり抜いた日本酒などを専門に扱っていて、店内は小さなテーブル席がある立ち呑み角打ちスタイルの店舗です。
店名の「曲者酒店」は、食の仕事に携わってきた店主が、福井県の酒蔵で10%の蔵人しか作っていない日本酒いわゆる「曲者(クセモノ)」と出会い虜になったそうで、「『曲者=美味愛酒』ばかりを集めて販売したら面白い」と2年前に通信販売で始めた時になずけた名前。今回は、念願かなっての店舗オープンとなりました。
店主が、既存の枠組みもあって、なかなか困難な蔵元からの直接仕入れに奔走し、熱意をぶつける中で仕入れてきた、京都松井酒造の「神蔵」やキンシ正宗の「BONITA」、秋田の大納川「天花」、岡山の御前酒蔵元辻本店の「菩提酛」始め、今では、約20社の手間暇かけたこだわりの銘柄が揃います。京の酒の街、伏見でも飲めない酒もあったりします。
すでにアットホームな雰囲気で、常連さんが振る舞い酒をしてくださいました。ひと夏越して、瓶で寝かして熟成した酒だそうで、めっちゃまろやかな旨酒です。FOODメニューには、「いぶりがっこクリームチーズ」や「いぶりがっことへしこ入りのポテサラ」や、「特製ピクルス」など日替わりでアテが出されます。
店主の「日本酒が苦手な若い人や女性などにもふらっと入って、日本酒の概念を変えてほしい」との思いから、スタッフは日替わりで若い女性が勤務されています。この日の担当は、テンション高めで明るい女性、関西の王林ちゃんこと23歳の「アカネ」さんでした。唎酒師の資格も有します。
アカネさんに厳選してもらった3種類の日本酒を飲み比べして、日本酒の奥深さを改めて堪能することができました。
みなさんもぜひふらっとお立ち寄りください!
「曲者酒店」(外部リンク)京都市下京区溜池町373-3 17:00〜22:30