色のみの商標がようやく登録:一番手・二番手は誰もが納得の結果?
2015年4月1日より日本の特許庁が出願受付けを開始した「新しいタイプの商標」の一種である「色彩のみから成る商標」ですが、約2年の間、登録例がありませんでした(参照過去記事「『色彩のみからなる商標』出願一番乗りはあの会社のあの色」「色彩のみ商標がまだ1件も登録されていない件」)。しかし、ようやく2月28日付けで2件に登録査定が出たと、特許庁からわざわざ発表がありました。
形状や文字とは独立した色彩のみに商標権という強力な独占権を与えることは影響がきわめて大きいので、市場での継続的使用の結果としてほとんどの消費者が「この色ならあの会社」と思うくらいの強力な識別力を発揮していないと登録できません。なかなか登録されなかったのも、このような識別力があるかの判断に時間がかかっていたからでしょう。
そういった点から最初に登録査定となった2件を見てみれば興味深いものがあります。ちなみに「色彩のみから成る商標」の出願第一号は久光製薬によるサロンパスのパッケージの色味使いだったのですが、それはまだ審査中です。
ちょっと盛り上げるために(笑)、何行か空けて一番下に特許庁の発表資料の「別紙」からの引用によりこの2件を載せます。(画面レイアウトによってもう見えていたらすみません)。(運営から意図的な行間開けはやめてと依頼されましたのでやめました)
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いかがでしょうか?個人的には納得の結果です。