4冠統一ウエルター級タイトルマッチまで2日「WBOチャンプの言葉」
2日後に迫った4冠統一ウエルター級タイトルマッチ。昨日はWBA/WBC/IBFチャンピオン、エロール・スペンス・ジュニアの言葉をお届けしたが、本日はバーチャル会見でのWBO王者、テレンス・クロフォードの発言をお伝えする。
「エロールとの統一戦は、自分がこのスポーツで成し遂げてきたことの証になる。外野は、あれこれと私の信用を貶める言葉を発しながら、この試合を求めてきたが、やっと実現するよ。ボクシングに必要な一戦だよな。
トレーニングキャンプは順調で、大きな変化はない。自分のボクシングは乱れていないので、直す必要もない。我がチームは安定して勝利に向かっている。
このファイトは、ベストの準備をするのがどちらで、試合の夜に誰がA+の試合をするかに尽きる。結局はそこだ。
リターンマッチなんて考えちゃいない。そんな事は頭に無く、このファイトに勝つ。今は目の前の仕事に集中しているよ。
体格差も気にならない。ジェフ・ホーンとショーン・ポーターの例もあるしな。ホセ・ベナビデス・ジュニアも大きなウエルター級だった。今に始まったことじゃないさ。140パウンドで戦っていた時も、私は小さい方だった。相手が大きければ大きいほど、倒し難くはなるがね。
エロールが対戦した選手たちは皆、負けの経験があり、すでに何かを奪われていた。彼は既に敗北を味わった選手と対戦してきたんだ。私はエロールのベルトと、無敗記録である"0"を奪ってみせる。私と対戦した選手は、それまでと同じようには、決してならないのさ。
何よりも勝利を手にすることが目標だ。我々のキャリアを見てきた人なら、エロールと私が、いつもエキサイティングな試合をしていると分かっている筈。今回も熱戦となることは間違いない。
この統一戦の規模、舞台、試合を取り巻く全ての要素において、エロールこそ必要な存在だった。レガシーという意味で、私は既に多くを成し遂げているし、殿堂入りを果たすに十分なキャリアも積んでいる。それでも、今回の勝利は自分にとって最高のものとなるだろう。
エロールと私は、ボクシング界最大の試合を実現させる為に電話で会話した。我々はそれぞれの価値を理解し、同じ目標と夢を持っていた。統一戦を実現させるべく、2人とも十分に成熟していることを確認し合ってきたんだ」
両チャンピオンの言葉からは、対戦相手へのリスペクトが窺える。人生を懸けた伝説の男同士の闘いーー勝利の女神はどちらに微笑むか。