頂き女子りりちゃん事件からみえてくる、現代詐欺の特徴と背景 今も苦しむ人たちへ #専門家のまとめ
世の中を騒がせた、頂き女子りりちゃん事件は、自らの詐欺の成功体験をもとにした情報をネットで拡散して、新たな犯罪者を生み出すなど、まさに現代におけるあらゆる詐欺の特徴を網羅しているといってもよいものでした。
なぜ、事件は発覚したのか。
それにより、ホストにおける売掛金の社会問題に発展していきました。今、苦しむ人たちの相談先も含めて、これまでの流れをまとめます。
▼頂き女子りりちゃん事件がクローズアップされるきっかけは、SNSで情報を購入した、家田美空被告がマニュアル通りに詐欺を行い、逮捕されたことがきっかけです。有罪判決が出ました。
▼頂き女子りりちゃんこと、渡邊真衣被告が詐欺をするきっかけが、悪質なホストクラブによる売掛金、高額なツケ払いといわれています。ホストクラブ沼にはまっていく実態が明らかになりました。
▼現在の渡邊真衣被告の裁判を通じて、詐欺の手口や犯行に至るまでの経緯が明らかになってきています。
▼長年、多くの女性がホストにはまっていく実情をみてきた青母連の代表は、心の弱みにつけこむ霊感商法と同じマインドコントロールの手法があると指摘します。
マインドコントロールは、カルト宗教の問題だけにとどまるものではありません。人を篭絡させるようなあらゆる場面に使われます。
今、国、自治体をあげて、売掛金の問題への対策をしようとしています。法律面からの対策も必要ですが、メンタル面でのケアも重要です。
一度はまれば、一人でそこから抜け出すことは極めて難しい状況です。まずは誰かに相談して、その環境から脱することが必要です。これはカルト思想から離れることと基本的に同じになります。
国は、悪質ホストクラブ対策について「お住まいの都道府県の婦人相談所にご相談ください」としています。
今もホストにはまり、返済に苦しむ人がいれば、上記の連絡先のリンクをタップして迷わずに相談してください。