週末は冬の嵐に警戒 寒の戻りの後は一気に昇温へ
週末は冬の嵐に警戒
週末は北海道付近で低気圧が顕著に発達するため、冬の嵐、大荒れの天気となることが懸念されていました。最新の予想では、低気圧の猛発達はやや抑えられ、しかも北海道からはやや離れた東海上でピークを迎える予想となっています。
一時はこの低気圧が北海道の近くで960hPa程度にまで発達し、先月20日(日)から21日(月)の大荒れ時に酷似する状況も想定されたのですが、最新の予想では、970hPaから980hPa程度に発達が抑えられてきました。
とはいえ、低気圧が発達し、強い下層寒気も広く流れ込むため、冬の嵐となるおそれがあることに変わりはなく、またアンサンブル予報の中には、北海道の比較的近くで、970hPaを割り込むような猛発達を予想する計算もあるため、引き続き、今後の最新情報に注意が必要です。
暴風や波浪の警報級のおそれ
気象庁の早期注意情報(警報級の可能性)によると、6日(日)に北陸から北海道にかけて、暴風や波浪の警報が出される可能性が(高)及び(中)と発表されています。
暴風に関しては、雪を伴えば、暴風雪警報が発表される可能性もあり、より低気圧に近い北海道では見通しの利かないような猛吹雪に見舞われるおそれもあるため、十分な警戒が必要です。
寒の戻りの後は一段と昇温か
週末に北海道付近で低気圧が発達した後は、冬の寒気が東日本や北日本を中心に流れ込むため、数日間は朝晩を中心に冷え込みが強まり、日中も吹く風が冷たくなるでしょう。一旦春めいた後ですから、寒の戻りという感じになりそうです。
上図は、上空1500メートル付近の気温におけるアンサンブル予報の5日間平均を示したものですが、低気圧の後面から流れ込む寒気の影響で、週明け7日(月)を中心とした5日間平均では、東日本や西日本を中心に、平年より低いことを表す青一色となっています。
ところが寒気の抜ける来週後半以降は、一気に黄色や赤色に様変わりし、一転して顕著な高温傾向となる可能性が高いことが示されています。
来週後半以降は4月並みの高温が続く可能性
ウェザーマップが発表している16日間の予想最高気温をみると、6日(日)から8日(火)頃は寒気の影響で、東京都心や大阪でも10度そこそこの日があるなど、空気が一旦冷たくなるでしょう。
ところが寒の戻りが終わる来週の半ば頃からは一気に昇温し、東京都心や大阪は連日17度前後と、4月上旬並みの暖かさが続く見込みです。
鹿児島に至っては連日20度前後が予想されています。
また新潟でも13度前後と4月上旬並みの陽気が続きますので、多雪地帯での急速な雪解けによるなだれや融雪洪水などにも注意が必要となりそうです。