「藤沢市で一番気軽に通いやすい『運動あそび』教室がある」

そんな話を耳にした筆者が「藤が岡市民の家ホール」を訪れたのは2月下旬のこと。ドアの窓からそっとホールの中をのぞくと、楽しそうに体を動かす数名の子どもたちと、それを見守る保護者の姿がありました。子どもたちの年頃は幼稚園生くらいかな？では、お邪魔します…！

ドアを開けると、まだ“新品の香り”が漂う「藤が岡市民の家ホール」（2021年完成）。大きな窓からは明るい日差しが差し込みます。そんな心地よさ100点の空間で、先生を中心に準備体操をしている子どもたち。目つきは真剣。でも…

先生のマシンガントークに笑いも止まらないようす。笑

次々と繰り広げられる体操メニューに、飽きる時間も暇な時間もありません。息もあがってきましたよ。

時間にして10分ほどの準備体操はあっという間に終了。「みんな、お水を飲んできてー！」という先生のかけ声とともに、子どもたちは息を切らしてママのもとへ駆け寄ります（準備体操だけでもかなり体を動かします）。

実はこの教室、幼児体育の企業で指導の経験を積んだ、小原 玄樹（おはら げんき）先生が主催する、“藤沢市で一番気軽に通いやすい”少人数制の「運動あそび」教室『エイトスポーツクラブ』。

「子どもが大好き」と話す小原さん。見た目はもちろん、所作や立ち振る舞いに至るまで「体操のお兄さん」そのまんまといった爽やかさ(笑)。“ハードな運動”や“成績をつける運動”ではない、体を動かす「運動あそび」を子どもたちに教えています。

「子どもは『あそび』を通してさまざまなことを学びます。ここでは小学校の体育で取り入れている鉄棒や跳び箱も教えますが、運動メニューに『あそび』要素を加え、『楽しくやったらできた！』『できたらいっぱい褒められた！』という成功体験を積んで欲しいと考えています。その成長サイクルが、のちの自己肯定感の高まりにつながります」と話す小原さん。

続けて「気分が乗らない子や、ママから離れられない子もいます。そういう子でも大丈夫。少しずつ不安な気持ちを取り除きながら、みんなの輪に加われるよう雰囲気をつくっていきます」と言います。

とはいえ、『エイトスポーツクラブ』は先生おひとりなので大変なこともあります。ひとつの運動が終わったら、使った用具を片付けたり次の準備にとりかかったりとフル稼働の小原さん。そのようすを見ていた時…

「先生、私にも手伝わせてください！」と小原さんに声をかけた女の子。幼稚園児が先生に「手伝わせて“ください”」って。。。

それに続くように「私も手伝います！」「僕にも手伝わせてください！」と小原さんに声をかけ用具の片付けを自ら手伝う子どもたち。

…この子たち幼稚園児ですよ！？けしてお願いをしたわけでもないのに。。。

普通の教室なら、きっと補助の先生たちが用具を準備をし、その間子どもたちは並んで待っていることでしょう。ですがここにあったのは年齢を越えた「助け合いの姿」。全学年合同クラスなのも「大きい子のカッコいい姿を見て『憧れ』を持ってもらいたいからです。挨拶や感謝の心、相手を想う気持ちもはぐくめたらと思います」と小原さん。先生と子どもたち、また子どもたち同士が、互いに積極的に声をかけコミュニケーションをとる姿が多く見られたのも印象的でした。

準備体操から始まり、鉄棒・跳び箱・ボール遊びetc。さまざまなプログラムがギュッと詰まった45分間。「家族の予定や子どもの体調に合わせて参加してもらいたい」という小原さんの考えから、参加費は「回数券制」としています。「とにかく“負担になることなく”通っていただけたらと思います。“藤沢市で一番気軽に通いやすい『運動あそび』教室”を目指します(笑)」と笑う小原さん。それぞれの家庭のペースで参加できるのは本当に助かりますよね。

取材後、『エイトスポーツクラブ』での出来事を仕事仲間に話すと「えー！幼稚園生でしょう？藤沢市の宝！将来が楽しみ」「うちの子ったら中学生なのに未だ敬語が使えないんだけど…（悲）。涙が出てくるわ」とみんな一様に感心しきり(笑)。寒い雨の日の取材でしたが、心はポカポカする帰り道でした。

そんな心温まる雰囲気も魅力の、少人数制の「運動あそび」教室『エイトスポーツクラブ』。気になる方はぜひ公式 Instagram（外部リンク）をチェックしてみてくださいね。