一二三慎太選手がBCリーグで全試合出場、打率3割超えと奮闘中!《阪神ファーム》
先週末、ルートインBCリーグの観戦に福井へ行ってきました。23日が福井フェニックススタジアム(福井市)のナイター、24日は丹南総合公園野球場(越前市)のデーゲームで、どちらも福井ミラクルエレファンツと石川ミリオンスターズの対戦。3月末から石川に派遣されている阪神タイガース・一二三慎太選手(23)の様子を見ること、そして福井には阪神フロントからバッテリーコーチとして藤井彰人さん(39)も派遣中だったので、このカードにした次第です。
その報告の前にお知らせを!昨年に続いて、ことしも阪神ファームは北陸へ遠征してルートインBCリーグと試合を行います。既に先方の公式サイトで日程が出ているため、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。昨年はBCリーグ開幕カードでの対戦で4月11日に富山、翌12日に福井の1試合ずつでした。ことしは5月28日に富山GRNサンダーバーズ(ボールパーク高岡 14時~)、29日に福井(フェニスタ 13時~)となっています。ただ、この遠征で一二三選手がいる石川との対戦はなし。ちょっと残念ですね。
では一二三選手の奮闘ぶりをお伝えしましょう。3月28日に福井入りして翌29日にチーム合流、と思ったら早速オープン戦に出場!いきなり挨拶代わりの二塁打を放ちました。その後も結構ヒットが出ていて、BCリーグ5試合に大学との1試合を加え、計6試合のオープン戦で本人いわく「詳しくはわからないですけど、3割は打っていました」とのこと。公式戦が開幕してからも順調のようです。
まず23日の試合結果と経過、コメントをご紹介しましょう。
【1試合目は石川の逃げ切り】
福井-石川
(23日 18:31~ フェニスタ)
石川 330 000 000 = 6
福井 000 320 000 = 5
<経過>
石川が1回に4安打で3点(3番・シリアコのタイムリーと5番・仁藤の2点タイムリー二塁打)、2回にも3点(1番・坂本のタイムリー三塁打、2番・三家のタイムリー、シリアコのタイムリー二塁打)で大量リード。しかし福井は4回、2四球と3安打で3点(5番・浜崎の2点タイムリー、8番・荒道のタイムリー)と反撃!5回にも2点(4番・大松の三ゴロでエラー、浜崎の中前タイムリー)を返し1点差に。石川は3回以降、2安打と2四球の走者のみで追加点がなかったものの、リリーフ陣が6回から無安打に抑えて逃げきった。
一二三選手は6番・レフトで先発出場しています。1回は3点が入ったあと、なおも1死二塁でフルカウントから空振り三振。3回は先頭で二ゴロ。5回は1死一塁で投ゴロ併殺打。8回は2死ランナーなしでカウント1-2からの5球目で空振り三振という内容です。9回裏の守備は交代しました。
4打数0安打という結果で、試合前は.333あった打率が下がってしまった一二三選手。いや~これは私が疫病神かもなあと思いながら顔を合わせると、ニヤリと笑って言いました。「きょう打てんかったのは、おかもっさんのせいですよ~!」と予想通りの反応。実は先日の社会人野球でも、観戦に行った日は野原選手と阪口選手が打てなかったし…と伝えたら「マジっすか?ほら、やっぱりそうや!」と笑います。
そのあと真顔になり「いや、ほんまにきょうは合わんかったですね。でもしっかり振れたから。あした打ちますよ!」とうなずきました。確かに、力のこもったスイングだった。あしたも変わらずフルスイングで?「はい!振ります!」。ところで打席に立つ時、スタンドで「ひふーみしんたー」と応援歌?のようなものをやってもらっているのは聞こえてる?「いや、ちゃんとは…。名前を呼ばれているってのはわかりますけど」。打席に集中しているのでしょう。
また、この日の先発は一二三選手と同い年の安江嘉純投手でした。のちほどまた話をご紹介しますが、試合後のコメントを少し。3回まで1安打無失点と好投しながら4回1死から制球が乱れて計6安打4四球5失点。「そうなんですよ、4回に1アウトを取ってから急に。僕も何が何だか分からなくなって…。連続フォアボールなんて経験ないかも」
何だったんでしょう?急にだからビックリしたと言うと「僕も急です」と苦笑いの安江投手。「ストライクが全然入らなくて、もう生きてる気がしなかった。生まれて初めての感覚でした」。ほんと3回までとは別人のような。「ですよねえ。いや~3回で36球だったし、最後までいけるなと思ったら。でも逆に5回までよく投げられたと思います」。これがトラウマにならない?「それは大丈夫です!」。安心しました。
【2試合目は福井の圧勝】
福井-石川
(24日 12:02~ 丹南)
石川 000 000 100 = 1
福井 103 403 00X =11
<経過>
2試合目は福井が圧倒して、このカード今季初勝利。1回に四球と盗塁、捕手エラーで三塁へ進み二ゴロで1点。3回は先頭から三塁打とタイムリー、2死後にタイムリー二塁打など3安打でもう2点。4回は2死から連続四死球で3番・栗田がタイムリー(栗田は1回の二ゴロ、3回の二塁打と合わせ3打席連続打点)、続く大松が3ラン!さらに6回は3連続四死球で無死満塁とし、併殺で1点。そして連続タイムリー。
計10安打と9四死球で11得点の福井に対し、石川打線は7回1死から4番・宮澤が二塁打を放ち仁藤は四球、一二三の遊ゴロで2死一、三塁となって続く宮本のタイムリーが出たが、この1点のみ。散発5安打の完敗だった。
一二三選手は“公約”通り、2回2死ランナーなしの1打席目で1ストライクからの2球目を右前打!5回は1死一塁でカウント1-2から中飛。7回は経過でも書いたように1死一、二塁で遊ゴロ併殺崩れで一塁に残っています。走者を三塁に進めたことでタイムリーにつながりました。そして9回は2死ランナーなしの場面、ファウルで粘りカウント2-2の8球目を打ってショートへの内野安打。4打数2安打で通算打率を.314です。
「よかったー!見てる時に打てて(笑)」と試合後の一二三選手。それはこちらの台詞です。ほんとの疫病神になってしまうところでした。しかも4打数2安打。ただし本人は内容に苦笑いです。7回のチャンスは自分でタイムリーを打ちたかったでしょうね。でもしっかりフルスイングを見せてもらったし、三振はなかったし。何より生き生きとした笑顔が印象に残りました。
それと石川は6回に吉田えり投手(24)が今季公式戦初登板。1イニングを投げ、3連続を含む4四死球と連続タイムリーなどで3点を失ったものの、最後は2死一、二塁で見逃し三振。帰りに、シュートを投げていますか?と聞いてみたら「はい!わかりました?ことしから投げているんです。きょうシュートがよかったですね。次、頑張ります!」とのこと。石川に入って4年目、ファンに大人気のナックル姫です。
渡辺監督、ほめすぎ?です。
昨季から石川ミリオンスターズを指揮するのは、もとロッテの渡辺正人監督(37)。一二三選手について「タイガースを背負って立つくらいの選手になれると思いますよ。それだけの潜在能力を持っているし、甲子園を沸かせたスター性もある。これからのキャリアのために少しでもサポートできればいいですね。何かきっかけをつかんでほしい。タイガースもそのつもりで送ってきたんだと思います。こっちに来てもプレッシャーはあるでしょう。『あの一二三を見てやろう』とか『どう打つのかな』とか、みんな注目するから。でも自分の野球をやるんだということを徹底してくれればいいですね」と温かく、ありがたい言葉。
さらに「長打を打てる。足が速い。肩も強い。右の柳田くらいになってほしいですねえ。左バッターが多い中、右で肩が強くて足も速くて、ホームランも打てるって。ほんと、いけると思いますよ。それにあのルックスですもん。人気出ないとおかしい」と、あまりに大絶賛で私も照れてしまったほど。
課題はどこかと尋ねたら「変化球の対応かな~」と予想通りの答えが返ってきました。やはり右ピッチャーのスライダーですか。「向こうでもそうだったしょう?スライダー、フォークね。合う、合わないはあるかもしれないけど、ちょっと何とかしてあげたいなと思っています。いいところを伸ばして。長所が伸びれば克服できるはず。悪いとこを直さなきゃ、克服しなきゃと思いすぎると暗くなるから」
ことしから育成選手となり出場機会も少なかっただけに、石川へ来て毎試合スタメンで打席に立てることが本当に嬉しいはずです。「そうですよね。やっぱり試合に出ないと。この3ヶ月がアイツにとって大きければ、僕らも励みになる。勇気をもらえる。だからこそ、何とかしてあげたいと思っています!」と力強く言っていただきました。
すっかり溶け込んでいました!
続いて、23日に先発した安江嘉純(やすえ よしずみ)投手(23)。試合後のコメントは先ほどご紹介しましたが、一二三選手は「友だちの友だち。ええピッチャーですよ。プロ注!阪神に入れてください」と絶賛。いや~私にそんな力は…。あ、冗談ですね。安江投手は愛知県出身で、中京高校から愛知学泉大学を経て石川に入り2年目です。
友だちの友だちって?「高校の同級生が一二三と同じチームだったんですよ。ジュニアホークスでバッテリーを組んでたとか」。なるほど。どこかでつながっているもんですねえ。「こっちに来て一番最初にしゃべったのが僕じゃないかな」。顔は知っていた?「向こうは知らないですよ。僕は知っていたけど。高校時代は別世界の人みたいな存在でしたから。でもしゃべったら普通だった(笑)。すごく話しやすい」
安江投手も、23日はリリーフ陣が1点のリードを守りきってくれてリーグトップタイの3勝0敗となりました。奪三振19はリーグ2位タイ。最速が151キロという楽しみな右腕です。ところで、チームメイトとなった一二三選手はどうですか?「大事なところで打ってくれますね!」。それは嬉しい評価だけど、あの日は打てなくてごめんなさいね…。
また石川の納谷嶺太(なや りょうた)選手兼任コーチ(27)は、おととし2月の安芸キャンプにスタッフとして参加していたので顔なじみです。今はバッテリーコーチとの兼任、しかもケガで練習生に移行した選手がいるためキャッチャーは1人っきり!練習中はコーチだし、試合中はキャッチャーで全試合フル出場だし、大変ですよねえ。ケガするわけにいかない。「この3連戦、無事に終わってよかった」とホッとしていました。
その納谷選手にも聞いてみたところ「一二三選手、頑張っていますよ。野球に対する姿勢や、オンとオフの切り替えはさすが。練習中もすごく熱心ですしね。試合は打席に入る前の準備もしっかりできていると思います。バッティングはうちの選手の中で、中心になってやっている。そういう姿勢を見習わないと。とにかく野球が好きだというのが伝わってきます」とのこと。その気持ち、いま再認識しているかもしれません。
ホワイトボードにアルファベットで書かれた外国人選手の名前を尋ねたら一二三選手は「シリアコ!アウディ・シリアコ!」と張り切ってフルネームを教えてくれました。それだけでなく「ペレスの友だち。マテオとドリスも一緒やったって!」と。せっかくプロフィールまで教えてもらったので、シリアコ選手本人に聞いてみると「ペレース、マテーオ、ドリース。セイムチーム!」と笑顔です。
ドリス投手が流行らせている「ムーチョいいね!」は、うまく説明できなくて断念。でも「ブエナスノーチェスを日本語で何というのか」と聞かれたので「こんばんは」だと伝えると、嬉しそうに「コンバンワ!コンバンワ!」と繰り返していたシリアコ選手。とっても人懐っこいですね。一二三選手ともムーチョ仲良しの様子でした。
1号ソロは“4番”で打ったもの
お待たせしました。ようやく一二三慎太選手(23)本人の話です。3割は打っていたというオープン戦6試合に続き、4月9日に開幕した公式戦の成績はこちら。
9試合すべてに先発出場 ※途中交代あり
(レフト5試合、ライト2試合、DH2試合)
35打数 11安打 5打点 打率.314
本塁打1 三振6 四球2 盗塁1
打率.314はチーム3位で、全試合出場選手の中ではトップです。「ストライクゾーンがばらばらなんで、初球に甘い球が来たら振っとかんとストライクって。だからとにかく振る。監督は『ガンガン初球からいってくれ。それでいい。三振しても構わん』って言われてます。でも三振は少ないんですよ」。そうですね、一二三選手と同じくらいか少ない打数で、2ケタ三振している選手はいます。
「野球をする分には、何ら変わりない」と言い切る一二三選手。ただ「練習もフリーバッティングも、自分で考えてやっていますね。自分の状態をみて、試合のための準備を自分ですればいいので。決められたことをやるんじゃなくて、決まっていない。だから自分自身で考えてやるんです」。きょうの自分には何が必要か、何をしておきたいかを考えるところから始まる練習。それは自身に責任を持つことにつながるかもしれません。
4番を打っていましたね。「いやいや、あれは4番がインフルやったんで。その間だけですよ」と苦笑い。あ、それで。つまり4番を打つ宮澤和希選手(23)がインフルエンザで欠場していた4月15日から18日までの、3試合だけ限定の4番だったようです。「でも、その時にホームランを打ったんすよ!」。ほら、ちょっとだけドヤ顔してる(笑)。4番になって2試合目、16日の武蔵ヒートベアーズ戦で放った1号ソロです。悔しいのは、これが今季チーム初の負け試合だったことでしょう。
「来てよかった。来て正解」
そのあと「大変なのはバス移動。やばいっすよ!このまえジャイアンツ球場へバスで行った」と目を見開きます。あらま、東京もバスで往復なんですか。もちろん福島や群馬、茨城もバスで行きますもんね。「ゲームしてるよりバスの方が長い(笑)」。しかもジャイアンツ球場の巨人戦って1試合だけだったから余計に。なお、この試合は2時間49分でした。お疲れ様です。まあバス移動に関してはトラヴィス投手も苦労したと言っていましたっけ。長い手足で。
バスやばいっすよ!と言った顔があまりに真剣で、こりゃ久々の一二三語録が出てくるかと思ったんですけど「でもそれだけ。他は何も。体重も減ってないし、トレーニングもちゃんとできてるから問題ないですよ」と意外にサバサバしていました。食事は?「作ってません。ナイターのあとは、ほか弁とかになるけど、他は外食でちゃんと食べてる。みんなとメシ行ったりもします」
プロに入って6年目ともなれば、環境の違いに戸惑っているんじゃないかと心配したんですが、思いのほか順応性は高そうで問題ないですね。というよりは…ことしから育成契約になり、どうしても出場機会が減ってしまう現状。たとえば3試合ぶりに代打で立った打席で三振して戻る姿は見ていて辛かった。でも石川では、在籍選手との兼ね合いもある中で全試合に出場させてもらい、結果につながっています。そのうえ「頼りになる」とまで言ってもらって。
一二三選手は「出る機会が多いのはほんまに有難いと思います。来てよかった。来て正解ですね」と繰り返しました。野球が今とても楽しい。本当に野球が好き。そんな気持ちが青いユニホームから溢れています。この先の目標を聞いたら
「ホームラン、ほしいっすねえ!」
と言ってニヤリ。ええ顔、いただきました。
田面投手の支配下復帰をみんなが祝福
今度は福井ミラクルエレファンツの皆さん。昨年は田面巧二郎投手とトラヴィス投手が派遣されていたので、2度お邪魔しました。まずはその件ですね。もと阪神ファーム監督でもある吉竹春樹監督(55)は「田面、よかったねえ!連絡あったよ。嬉しいね。こっちにいる間に20イニングと目標を立てて、それを投げさせた。真っすぐが(制球できず)投げられないと。だから、まずカットボールを投げてみようという試みだった」と1年前を振り返ります。そして「トラヴィスはどうしてる?頑張ってほしいなあ」とも。
「カットボールを投げさせて、それからストレート」という取り組みは、福井の荘勝男ピッチングコーチ(57)が担当してくれたようですね。だから荘コーチも、田面投手の支配下復帰を聞いて自分のことのようにメチャクチャ喜んでおられたと聞きました。もちろん約3ヶ月ではあったけれど、一緒に過ごしたチームメイトの皆さんもしかりです。
その中で、この記事にいつも登場していただく藤野剛志投手(27)は「支配下に戻ることを知ったけど、僕からはすぐ連絡しませんでした。メールとかいっぱい来て大変かなと思って。そしたら翌日、巧二郎から連絡をくれたんですよ!わざわざ『藤野さん、やりました』って。やっぱりええヤツですね。ほんま嬉しいですわ」と涙ぐみそうな勢いで祝福します。有難いことですね。
藤野投手はことし、阪神の宜野座キャンプにバッティングピッチャーとして参加しました。「鳥谷さんとかレギュラーの選手がものすごく基本を大事に、ものすごく練習をされているのに驚いた」とかなり刺激を受けた様子です。それと「ティーバッティングを手伝っていた時に原口選手が『藤野さん、お願いします』と名前を呼んでくれたんです!まだ彼が宜野座に来て2日目かそこらで。こういう選手がいるんや~って感激しました」とのこと。原口選手も覚えていて「はい、藤野さんですね!お世話になりました」と言っています。多分、お互いに“そういう選手”なんですよ。礼儀正しくて。
藤井コーチは大忙しです!
お待たせしました。2月末から福井に派遣中の藤井彰人バッテリーコーチ(39)の話です。吉竹監督は「バッテリーコーチという肩書ですが、野手全般を見てくれていますよ。あとピッチャーは、ピッチングコーチが2人いるので少しだけ」と説明。藤井コーチも「ピッチングやバッティングってのは見てないですよ。主にバッテリーですね」と話しています。それにしても練習中は忙しい!さっきノックしていたと思ったら、今度はバッティングピッチャー。
「めっちゃ忙しいです!やれることはみんなやりますよ」と言いながら、何だか楽しそうなんですけど。ホームゲームの終了後には監督、コーチ、選手が全員並んでお客様を見送りますが、そこにもちゃんと藤井コーチも並んでいました。とはいえ半歩下がって、うまーく選手と選手の谷間に隠れようとしているような(笑)。恥ずかしいんですかね。
食事はどうしていますか?「お惣菜を買ってますね。野菜を食べるのにはその方がいいかなと」。なるほど、さすが。単身赴任なので時々は自宅に帰っているとのこと。このお休みも家族と会ってエネルギーを補給したかもしれません。また、これから頑張ってください!
また福井には、ことしオリックスから戸田亮投手(27)が派遣されています。24日の試合で7回1イニングを投げ、死球が1つあったものの0点に抑えました。実は23日、お互いにどこかで見たことがあると思いながら確信を得られず、翌日になって「神戸サブでお会いしていますよね?」「やっぱりそうですよね」「あとはフェニックスリーグとか?」「そうですね」と挨拶をした次第です(笑)。
戸田投手といえば真っすぐよりも速い152キロのツーシームが印象的ですが「今は腕を下げたので…」と苦笑い。この日の最速は142キロながら、それ以上に感じました。若い選手たちも食い入るように見ていますね。戸田投手も逆に、その必死さや貪欲さが刺激になるでしょう。
次は巨人3軍と対戦する石川
最後に、4月26日現在のルートインBCリーグの成績です。石川や福井が所属する『ADVANCE-West』は
1 石川 9試合 6勝3敗
2 富山 8試合 5勝3敗
3 信濃 9試合 3勝5敗1分
4 福井 8試合 3勝5敗
となっています(引き分けの違いは交流戦などによるもの)。首位にいる石川ですが、チーム打率は.212で『FUTURE-East』の4チームと合わせた全8チームの最下位。チーム防御率も8チーム中7番目の4.15です。でもホームラン5本はリーグトップタイ。一二三選手も貢献しましたね。石川は27日から巨人3軍を金沢に迎えて交流戦2試合、福井は29日に長野県中野市でのEastの信濃グランセローズと対戦予定です。
最後の最後にもうひとつ。もと阪神で石川ミリオンスターズ2年目の西村憲投手は、少し腰に張りがあったようで今季まだ登板していません。でも深刻な状況ではなく、もう復帰間近だそうですよ。福井のスタッフの方が23日、最終回に「1点差か。西村だな」とおっしゃっていました。まだ帯同していなかったのをご存じなかったようですが、石川の守護神は今季も相手にプレッシャーを与えています。