増井浩俊の「12球団から白星」は来シーズン以降に持ち越し。降板時点では勝利投手の権利を持っていたが…
増井浩俊(オリックス・バファローズ)は、セーブとホールドを12球団からそれぞれ記録し、東京ヤクルト・スワローズを除く11球団から白星を挙げている。3種類目のコンプリート、全球団制覇にリーチをかけ、5月30日の先発マウンドに上がった。
最初の3イニングは、3人ずつで終わらせた。3回表は先頭打者のドミンゴ・サンタナにヒットを打たれたものの、次の西浦直亨を併殺打に仕留めた。一方、オリックスは1回裏に杉本裕太郎のホームランで2点を挙げ、2回裏に1点を追加した。
4回表に増井は2点を返されたものの、直後に杉本の二塁打と暴投で2点を挙げ、オリックスはリードを3点差に戻した。増井は、5回表を3人で終わらせた。
この時点で、スコアは5対2。増井は、勝利投手の権利を手にした。ただ、投球数は74ながら、6回表のマウンドには上がらなかった。5月9日以来、3週間ぶりの一軍登板だったことが考慮されたのだろうか。4月の3登板は、いずれも90球以上(100球未満)を投げていた。
その後、オリックスは6回表に1点差に詰め寄られ、7回表に逆転された。同点に追いつかれたところで、増井の白星は消えた。
ここから移籍しない限り、増井が12球団からの白星を達成するチャンスは、来シーズンの交流戦まで巡ってこない。
なお、増井がリーチをかけたタイミングに合わせ、こちらでは、メジャーリーグで30球団から白星を挙げた投手と30球団からセーブを記録した投手について書いた。