Yahoo!ニュース

4人の子の母が実践してきた、増えてしまう子ども服の量をキープする方法

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

自分らしい暮らしを選ぶ、藤原友子です。

我が家は4LDKに小中高の4人の子どもと夫婦の6人暮らし。そのうち一部屋はピアノの部屋なので、実質3LDKで暮らしています。

収納量は豊富というわけではなく、ごく普通。家族6人のモノはどんどん増えるので日々収納に収まるように増え続けるモノと格闘しています。

どうして4人の子どもの服がこれだけなのですか?

気が付いたら増えてしまうのが服。我が家では4人の子どものオンシーズンの服はすべて1Fのクローゼットに収納され「どうして子どもが4人もいるのに服がこれだけなのですか?」と聞かれることがあります。

確かに少ない方かもしれません。(畳むのが面倒なので、服はすべてかけています)

でも単に数を減らしているわけではなく、今着るモノしかこのクローゼットに置いていないだけ。

服が増えたな~と思ったら、子どもに考えてもらうのです。

服が増えてきたなと思ったら、子ども考えてもらうこと

服が増えてくると、服の出し入れがしにくくなります。

朝、選んだ服を取ろうと引っ張ると他の服まで引っかかって出てきたり、洗濯後にしまおうとすると、スペースがないから、片方の手でギューッと押してスペースを作ったり…そんな面倒なことが始まったら、服の量が収納のキャパを超えているということ。

そう感じた時に私は

「今、着ない服を選んで~!」

と子どもたちに言い、クローゼットから選んで抜き出してもらいます。

「ない!」「全部着るもん」なんて言いながらも、必ず数着は出てきます。それを私が下の子のためにお下がりとして保管しておくのか、捨てるのか、譲るのかを考えるようにしています。

この着ない服選びを、使いづらい、量が増えたな、と思った時に繰り返しているだけです。

この作業をせずに、とりあえず服を全部突っ張り棒にかけいて、突っ張り棒が重さに耐えきれずに、落ちてきた経験もあります。

「成長」を感じ時に、その時必要なモノ・不必要なモノを選ぶ

子どもは成長し服がサイズアウトします。まだ着ることができると思っていた服もいつか必ずサイズアウトします。

だからそんな「成長」を感じるタイミングで、どうするか考えてもらい今着るモノ・もう着ないモノを選ぶようにしてみてください。

サイズアウトというは、一番わかりやすい見直し時です。それを逃さないようにするだけ。とてもシンプルな事なのです。

大人になると、子どもの頃のようにサイズアウトすることはなくなります。ぜひ子どものうちに、今必要なモノを選び残して暮らしていくことを教えてほしいと思います。

積極的に選んでくれない子に効果的な声掛け

「捨てる服なんてない」「好きな服なんてない」「全部いる!」と、あまり積極的に選ぶことをしたがらない子どもには、

身近な大人が、「どっちが好き?」「この服は〇〇で買ったよねー」と子どもの「これが好き」「これはもう小さいかも」という思いに気づく声掛けをすればよいです。

また、「捨てる」を前向きにとらえてもらうには、「もうこの服も卒業かもしれないね、どう思う?」と卒業という言葉を使うと、少しお兄さんやお姉さんになった気分になり効果的です。

「もう卒業していい服を選んで」という声かけで、子どもが自分で選ぶことができたら、大人はとても楽です。

このような声掛けをすると、初めは「捨てる服なんてない!」「全部好き!」と言っていた子どもも、「そういえば、これは好きだけど、汚れている」「この服は初めはかわいいと思ったけど、今はあんまり好きじゃない」「もう卒業する」など子どもの思いを言葉にしてくれるでしょう。

これまで、なんとなく着用していた洋服も、「そういえばこの辺が破れていた」「この服はちょっと動きにくい」「そういえば襟のあたりがチクチクする」など、気づくこともあるかもしれません。

そんな子どもなりの思いが決め手となり、捨てる服や、残す服が決まるのです。

いずれクローゼットを自分で管理できるようになるため

子ども服のクローゼットが使いづらくなった時、服が増えたかなと思った時に、子どもと「残す服選び」をしてみてください。

これは1回きりではなく、繰り返すことで、自分の中で選ぶ基準ができ、選ぶ時間がどんどん短くなります。

使いやすいクローゼットは、収納ワザやテクニックでキープするのではなく、今着る服だけが残ることでキープできます。

新たに収納スペースを増やすのは簡単です。しかしそれは根本的な解決法にはなりません。

子ども自身が、残す服選び(卒業する服選び)ができることで、大人の負担はグッと減り、服の量をキープできるのです。

そして、将来自立した時に必要な自分のクローゼットを管理できる力も育つのです。

====================

選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、「選ぶ」から始める片づけや暮らし方を伝える活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

藤原友子の最近の記事