エンダム対村田諒太の再戦はESPN中継か ロマチェンコ対リゴンドー実現へ ボブ・アラム・インタヴュー
8月26日、ラスベガスで行われた記者会見で、ESPNはトップランクの興行を4年間に渡って独占中継する新契約を発表した。1年目は少なくとも18興行を予定。今後、トップランク主催の興行はESPNの複数のチャンネル(姉妹局の地上波ABCで中継の可能性もあり)、ストリーミングサービスで放映されていくという。この画期的な発表の後、トップランクのボブ・アラム・プロモーターに話を聞いた。
注・インタヴュー後半部分は囲み取材のコメントも含む
村田がエンダム再戦に勝てばアメリカで防衛戦?
ーーESPNとの新シリーズ実現、おめでとうございます。遠からずうちに日本開催のファイトも放送される可能性はありますか?
BA:10月22日のアッサン・エンダム(フランス)対村田諒太(帝拳)戦の際、私も日本に行く予定です。そして、この試合がアメリカ国内でもESPNのチャンネルのうちのどれかで放送されることを願っています。その方向で話し合いを進めているところです。
ーーだとすれば、エンダムとの再戦で勝てば、近い将来に村田がESPNで中継されるアメリカでの興行に登場することも考えられそうですね。
BA:村田が勝った場合、アメリカで世界タイトルの防衛戦を行いたいという意向を本田さん(本田明彦・帝拳ジム会長)にも話してあります。その試合はESPNで全米中継となるでしょう。
ーー12月9日に企画されているワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦は日本でも大きな注目を集めています。リゴンドー陣営は交渉の難しさでも知られていますが、進み具合はいかがですか?
BA:良い感じで進んでいますよ。もう成立したも同然。実現するでしょう。
ーー場所はニューヨークですか?
BA:マディソン・スクウェア・ガーデン(・シアター)です。
ーーこのマッチアップをどう評価しますか?
BA:私も年齢を重ねてきて、レガシーのためにもこれまでと違うものを探そうと試みています。オリンピックで2度の金メダルを獲得した選手同士の対戦は歴史上でもありません。これは特別なファイトです。
ーーアンダーカードには誰が起用されるのでしょう?
BA:すべてはまだこれからです。12月の興行ですからね。
ESPNの新シリーズで放送される今後の興行予定
9月22日 アリゾナ州ツーソン
WBO世界フェザー級タイトル戦
オスカル・バルデス(アメリカ)対ジェネシス・セルバニア(フィリピン)
WBO世界スーパーミドル級タイトル戦
ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)対ジェシー・ハート(アメリカ)
10月31日 ネバダ州ラスベガス
WBO世界スーパーバンタム級タイトル戦
ジェシー・マグダレノ(アメリカ)対セサール・フアレス(フィリピン)
IBF世界ライトヘビー級挑戦者決定戦
アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)対エンリコ・コーリング(ドイツ)
11月11日 オーストラリア
WBO世界ウェルター級タイトル戦
ジェフ・ホーン(オーストラリア)対マニー・パッキャオ(フィリピン)
12月9日 ニューヨーク
WBO世界スーパーフェザー級タイトル戦
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)