長崎を語るときには外せない。150年の時を数える歴史的建造物のお店でいただく茶碗蒸し。
創業なんと慶応二年
慶応二年といえば、1866年。創業150年の歴史を持つ吉宗。長崎市の中心部、浜の町にお店を構えます。長崎の人はもちろん、観光で訪れた人も聞いたことがある、食べたことがある、というような有名というより、もう観光スポットのひとつとも言えます。
お店でいただくのもですが、長崎では出前でも人気で、記念日や催し事の際にも注文することも多い、格式高いお店です。
歴史的建造物ともいえるお店は、昭和二年に建てられたそう。純和風の重厚感がありつつも昭和初期にタイムスリップしたかのよう。この提灯が名物で、目印でもあります。
店内も和風の佇まいで、広々とした畳みの空間。古き良き時代の風情は残しながらも改修しているようで、綺麗な店内。まさに歴史的建造物ですね。
一子相伝の秘伝の味
そしてこれが一子相伝と言わる吉宗の茶碗蒸し。長崎の海の幸、山の幸をふんだんに使った絶品の茶碗蒸しです。穴子や海老の海鮮に、たけのこや木耳にお麩など豪華な具材はもちろんですが、この出汁の味わいがたまりません。これは吉宗でしか味わえない。
そしてこの丼ぶりサイズがすごい。ボリュームも満点です。出汁は鰹や昆布を使って、醤油や秘伝のタレを使って味わいを加えています。卵の風味もよく、まろやかで優しいながらも奥深い味わいです。歴史と共に研究を重ねた味わいこそ一子相伝。創業当時から変わらないと言われる、名物と呼ばれる絶品メニューですね。
吉宗特製ばってら
そして吉宗で外せないもう一つの名物メニューがばってら。黄金色に輝く鯖寿司です。しめ鯖に昆布がのってシャリがぎっしり。こちらも一つが結構大きくて綺麗な仕上がりですね。表面の昆布が光っていて美味しそう。
なんといっても鯖の旨みがたまりません。厚みある鯖はしっかりとしめてあり、昆布やシャリの旨味と加わって美味しい。これもまた名物メニュー。絶品です。
ばってらには冷酒もよく合う。
絶品の茶碗蒸しにばってら。そこに冷酒もあわせるなんて、なんと贅沢なメニュー。またお店の雰囲気も相まって、さらに美味しく。
店外に並ぶたくさんの提灯は、2階席の座敷から見ても重みある佇まいですね。この文字からも歴史を感じます。
メニューにある書き物からも思いが伝わりますね。
浜町アーケードから、よろずや通りに入った所にある歴史的建造物。その歴史あるお店は、長崎では長らく愛され、また長崎を訪れる人からも愛される。店内でいただくのも出前でいただくのも、またお持ち帰りでも。名店の味はいつまでも変わらぬ愛される味わいです。