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順位戦通算15連勝中の佐々木勇気七段、このままB級1組でトップを走るか? 本日8回戦、三浦弘行九段戦

松本博文将棋ライター

 11月11日。東京・将棋会館と大阪・関西将棋会館においてB級1組8回戦・5局がおこなわれます。対戦カードは以下の通りです。

△佐々木勇気七段(6勝0敗)-▲三浦 弘行九段(4勝2敗)

△千田 翔太七段(5勝2敗)-▲近藤 誠也七段(2勝4敗)

▲稲葉  陽八段(4勝3敗)-△屋敷 伸之九段(3勝4敗)

△横山 泰明七段(3勝4敗)-▲久保 利明九段(2勝4敗)

▲阿久津主税八段(2勝4敗)-△木村 一基九段(1勝5敗)

(▲=先手、△=後手)

 現在6連勝でトップを走るのは佐々木勇気七段(27歳)。前期B級2組1回戦で藤井聡太現三冠(19歳)に敗れて以降はずっと順位戦で勝ち続け、現在通算15連勝中です。

「鬼のすみか」と呼ばれるB級1組。全クラスで一番局数が多い12局を指すこともあってか、全勝で突き抜けた例は1997年度の丸山忠久七段(現九段)、2018年度の渡辺明二冠(現名人・棋王・王将)の2回しかありません。(いずれも上記連勝記録表に記載されています)

 佐々木七段はこのまま連勝を続けて一気にA級まで突き進むのか?

 最終戦の藤井三冠戦はどのような状況で迎えるのか?

 興味が尽きないところです。本日8回戦、佐々木七段は昇級を争う三浦弘行九段(4勝2敗、47歳)と対戦します。両者は公式戦では過去の対戦がなく、初手合となります。

 佐々木七段に次いで現在成績2位の藤井三冠は本日、竜王戦第4局の移動日です。

 藤井三冠と松尾歩八段(1勝5敗、41歳)との対戦は11月16日におこなわれます。

 昨日11月10日にはB級2組7回戦がおこなわれました。そちらで現在トップを走るのは6連勝中の中村太地七段です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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