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5,000万人ユーザー獲得までにかかった時間

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
5,000万人ユーザーまで普及するのにかかった年数

KNNポール神田です。

【追記】

新型コロナ感染確認アプリ 1,000万ダウンロードに達するのにかかった日数は45日。

単純計算で5倍にすると225日後…の2021年1月29日で5,000万ダウンロード。

2020年6月19日から数えて2020年8月3日

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/interview/1268766.html

まったく新しいカテゴリーの製品が社会に普及するまでには時間がかかる。

それを5,000万人と定めることによって、普及の時間が見えてくる…。

テクノロジーの発明年や誕生年は、明確に特許情報などでわかるが、いつ普及したのかは明確にはいいあらわせない。それをインフォグラフィックスできれいに見せてくれているサイトがあった。

5,000万人ユーザー獲得までにかかった時間

5,000万人ユーザーの獲得時間 出典:steemit/@johnnywingston
5,000万人ユーザーの獲得時間 出典:steemit/@johnnywingston

飛行機 68年

自動車62年

電話 50年

電気 46年

クレジットカード 28年

テレビ 22年

ATM 18年

コンピュータ 14年

携帯電話 12年

インターネット 7年

iPod 4年

YouTube 4年

Facebook 3年

Twitter 2年

Pokemon Go 19日

How long does it take Steemit to hit 50.000.000 USERS :)

https://steemit.com/steemit/@johnnywingston/how-long-does-it-take-steemit-to-hit-50-000-000-users--1502430927-1670258

5000万人のユーザー獲得時間

□Facebookは「1325日」、Twitterは「1096日」だったのに対して、LINEはわずか「399日」で達成

出典:「LINE」の登録ユーザー数が全世界で5000万人突破、399日で

おそらく、Pokemon Go の19日間というトピックをとりあげたかったのだと思うが、YouTube以降は、ネットワーク外部性によるもので、ユーザーが増えれば増えるほど、プラットフォーマーは潤うというビジネスモデルが働いていることがよくわかる。

しかも、インフラが、「携帯電話」「インターネット」「クレジットカード」「SNS」という4つのインフラが整備されているから最速で普及をもたらしている。

こちらのデータでは、アングリーバーズ5,000万人が35日間と記述されている。データの出処によって5,000万人達成時期も大きく変化する。

5000万人の獲得時間 出典:oxfordmartin.ox.ac.uk
5000万人の獲得時間 出典:oxfordmartin.ox.ac.uk

https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/reports/Citi_GPS_Technology_Work.pdf

「新しいテクノロジーほど普及が速い」ことはない

アメリカでの世帯数への普及スピード 出典:http://visualizingeconomics.com/
アメリカでの世帯数への普及スピード 出典:http://visualizingeconomics.com/

https://g.redditmedia.com/eFrJxGv0VjHqfo65Oq_Qv2wQMQxdsB_r43m1k5xUJik.gif?fm=mp4&mp4-fragmented=false&s=2fb5321b22c217039426a7ff6fa5a447

インフラ×インフラで、今後はますます普及するまでに経過する時間は短縮されると考えられるが、この100年の間に人口は大膨張している。19世紀には、地球には19億人しかいなかった…。現在の21世紀では、70億人だ。3.7倍にも人類はこのたったの100年で増えた。

米国の人口もこの100年で3倍に増えている。世帯への普及数の速さを考えると、米国での家電が普及するスピードは、完全にインターネットを凌駕していた。

http://hiah.minibird.jp/?p=2186

しかしながら、5,000万人というひとつの『レコード』を達成することによって、その普及時期を知ることはできる。後世の人が、どの時期にどのような要因で普及したのかを知るにはひとつの目安となることだろう。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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