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片づけのプロが教える、片づけをがんばっているのにスッキリしない意外な原因

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけをがんばっているのになんだかスッキリしない原因の一つは、家に存在するモノが「今の私仕様」になっていないということが考えられます。

モノが「今の私仕様」になっていないとはどういうこと?

私たちの暮らしは常に動いています。年齢も重ねるし子どもも成長します。仕事や趣味、買ってくるモノなども常に変化しています。

それなのに

●もう飽きた趣味のモノ
●昔はよく着たけど今は着ていない服
●最近使っていないキャンプ道具
●子どもが小さい頃よく使った食器
●もう卒業した小学校の時に使っていたランドセル
●ここ数年飾っていないクリスマスツリー

このような、あの時のモノが家の中に存在していないでしょうか。

大人になると大きく変化のないように見える私たちの暮らしですが、長いスパンでみてみると変化があります。

今、家に存在するモノが今の私の暮らしにあっていないと片づけてもすぐに元通りになるのです。

つまり暮らしに合わせて手にするモノも変えなくてはいけないのです。

一番厄介なのは、あの時のモノが収納を占領すること

しかも厄介なのは一番取り出しやすい場所を、あの時のモノが占領していることです。

クローゼットの下の空きスペースに入れているチェストの引き出しを開け中身を見てみるともう何年も着ていない服が出てきたり、

食器棚の一番取り出しやすいスペースに、もう何年も使っていない大皿が陣取っていて食器の出し入れの邪魔になっていたりすることはないでしょうか。

それでは今使いたいモノがすぐに取り出せず散らかり片づけてもすぐに元に戻るでしょう。

モノも「今の私」に合わせ更新させないといけない

子どもは入学卒業や進級というわかりやすい暮らしの切り替えがあるため、もう中学校になったから小学生のモノは捨てようとかなど意識をしてモノを入れ替えることを考えますが

暮らしの切り替えがない大人は、定期的にモノを「今の私仕様」に変えていかないといけません。

パソコンやスマホを定期的に更新し最新バージョンにしないと、不具合が出てくるのと同じで、家の中に存在するモノも定期的に更新しなくてはいけないのです。

片づけをしようと思ったら、まず「捨てるなくてはいけない」と思う人が多いと思いますが、まずはモノが「今の私」または「今の家族」に合っているのか考えてみましょう。

ずいぶん長い間使っていない、これからも使わないかもしれないのであればそれは「卒業」のタイミングが来たということです。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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