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モノの定位置を決めたのに家族が戻してくれない時に見直す3つのポイント

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを、いつもキレイじゃないけどすぐ片づく家で育てています。

家族みんなが使ったモノを元の場所に戻すようにするには、モノの定位置を決めることが大事です。そのことは多くの人がわかっていてモノの定位置を決めている家庭が多いですが、それでも家族が元に戻してくれない場合は、以下のようなことが考えられます。

①高さが合っていない

子どもだけでなく大人も出し入れしにくい高さにモノの定位置があると戻すのが面倒になります。

高い位置にモノを置くと、場合によっては出し入れするときに踏み台なども必要になり、元に戻すのが面倒になりますが、高い場所だけがダメというわけではありません。

低すぎても腰や膝を曲げてモノをしまわないといけないので負担になります。

一番元に戻しやすいのは、腰から目線の高さです。

子どもと大人で腰や目線の高さは変わるので、小さい子どもが後片づけしやすいための定位置なのか、それとも大人のためなのか、主に使う人によって定位置を考えないといけません。

高いところ、手を伸ばしたり腰や膝を曲げてモノをしまう場所は、普段あまり使わないモノの定位置にするのがよいでしょう。

②しまうのに手間がかかる

モノを使った後に定位置にしまおうと思っても、しまいにくかったら一気に元に戻す気が失せてしまいます。

・扉を開けてからしまう
・ケースを前に引き出してからしまう
・フタを開けてからしまう
・引き出しの奥にしまう

このように、パッと元の場所に戻せずに戻す前に動作が必要になる場合はめんどうです。

(例) ケースを引き出しておもちゃを定位置に戻す場合

ケースを引き出さずにおもちゃを定位置に戻す場合

この二つの違いは、ケースを引き出す動作があるかないかです。ケースの高さを変えたことで手を入れてそのままおもちゃをしまうことができます。

もちろんごちゃごちゃしたモノを隠したかったら扉のついた棚や蓋つきのケースにしまいたくなりますが、何が入っていて主に誰が使うのかを考えると、子どもやめんどうくさがり屋の人には、使ったモノを元に戻すまでの動作が一つでも少ない方がよいです。

③そもそも定位置がどこか知らない

定位置は、主に使う人が出し入れしやすい場所に決めるのが一番です。

しかし、せっかく頑張って定位置を決めたのに、家族がその定位置を知らないということが意外に多いです。

定位置を家族に知らせるのに声かけはもちろん必要ですが、一番いいのはラベルです。

家の表札をイメージするとわかりやすいのですが、「佐藤」と言う表札がある家には佐藤さんが住んでいるように、モノの定位置にもモノの名前を記しておくとよいです。

想像でなんとなく収納場所がわかっていてもラベルは大事です。定位置を決めていてもすぐに忘れます。しかしラベルがあることで定位置を思い出すことができます。

また、ラベルにはそこに違うモノが入るのを防ぐ役目もあります。

例えば上の写真のようにフォークの横は「スプーン小」の定位置と何となくイメージできていても、「スプーン小」のラベルがもしなかったら何か違うモノを入れてしまい、そこから収納の中が乱れていきどこが正しい定位置なのかわからなくなるでしょう。

またラベルを付けていることで、高い場所などでも確実にモノの定位置がわかります。

同じケースなどが並び、そのケースの場所も移動させたくない場合には、ケースだけではなく棚板などにもラベルを貼るとよいでしょう。

こうすることで、モノをしまう場所、そしてそのケースの定位置もわかるので、家族ではない人が遊びに来ても迷わず元に戻すことができます。

残念ながら決めた定位置は「永久」ではない

後片づけで大切なのは、使う人が出し入れしやすい場所に定位置を決めることです。そして定位置を決めるだけではなく家族に周知するためのラベルも必要です。

そして残念ながら決めた定位置は永久にその場所ではなく、子どもの成長やライフスタイルの変化によって定位置の見直しも必要になってきます。

手間はかかりますが、家族が快適に心地よく過ごすためにはモノの定位置は必須です。もしこれまで定位置を決めていたのに家族が戻してくれないことがあれば、3つのポイントを見直してみてはいかがでしょうか。

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★藤原友子★
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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