ベラスケスの「エンジェルス時代」はすでに終了!? 手術を受けて復帰は来年。FAは4年後だが…
9月13日の5回表、アンドルー・ベラスケス(ロサンゼルス・エンジェルス)は、代打を送られた。直前の4回裏に、倒れながらゴロを捕球した際、右膝の半月板を損傷したらしい。翌日、ベラスケスは、故障者リストに入った。オレンジ・カウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャーによると、手術を受け、復帰までは6~8週間を要するという。
FAになるのは、2026年のオフだ。けれども、来シーズンは、エンジェルスではなく、違うチームでプレーしているかもしれない。
今シーズン、ベラスケスは125試合に出場し、遊撃手として好守を披露してきた――ゴールドグラブは受賞できなくても、ファイナリストになるのではないか――だけでなく、9本塁打と17盗塁も記録した。けれども、打率と出塁率は.196と.236、OPSは.540に過ぎない。昨シーズンまでの通算96試合で記録した、打率.184と出塁率.249、OPS.525とほぼ同水準だ。ちなみに、2018~21年のホームランは1本、盗塁は10度だった。
来シーズン、エンジェルスの併殺デュオは、現時点のメンバーからすると、ルイス・レンヒーフォとデビッド・フレッチャーだろう。オーナーが交代するかどうかはさておき、オフに新たなミドル・インフィルダーが加わる可能性もある。また、三塁には、アンソニー・レンドーンがいる。
レギュラーでなくても、ベラスケスの守備は、チームの助けになる。ただ、ベラスケスのサービス・タイムは、まだ3年には達していないものの、今オフ、「スーパー2」として年俸調停の権利を得る可能性がある。年俸の大幅な上昇を嫌い、エンジェルスがベラスケスを手放しても、不思議ではない。
ノンテンダー(契約解除)でなくても、40人ロースターから外すことは、大いに考えられる。昨オフ、エンジェルスは、ニューヨーク・ヤンキースがウェーバーにかけたベラスケスを手に入れた。
これまで、ベラスケスは、タンパベイ・レイズ、クリーブランド・インディアンズ、ボルティモア・オリオールズ、ヤンキース、そして、エンジェルスと渡り歩いてきた。メジャーデビュー前には、アリゾナ・ダイヤモンドバックスにも在籍している。
レンドーンが当初の予定より早く復帰する可能性については、こちらで書いた。