早くも動き出したエンジェルスの監督人事。次期監督はあの人!?
前日に「今シーズン限りで退任の意向」と報じられたマイク・ソーシア監督(ロサンゼルス・エンジェルス)は、そのことについて「たわごと(poppycock)」とコメントしたという。ロサンゼルス・タイムズのディジオバンナらが、そうツイートしている。
前日の報道については「来シーズン、大谷翔平を起用する監督は誰? ソーシア監督は今シーズン限りで退任へ」で書いた。
ただ、ソーシア監督の発言と同じ日に、エンジェルスは人事異動を行った。傘下のAAA、ソルトレイク・ビーズのキース・ジョンソン監督をエンジェルスのコーチとし、ビーズの指揮はGM特別補佐のエリック・チャベスに任せる。ディジオバンナによると、ビリー・エプラーGMがジョンソンを「昇格」させる目的は、若い内野手たちの指導にあるという。
それだけなのだろうか。ソーシア監督の退任が報じられた翌日というタイミングは別にしても、この異動は、次期監督の就任に向けた「準備」のような気もする。
チャベスはメジャーリーグで1615試合に出場したが、指導者としては、マイナーリーグのコーチすら務めたことがない。エンジェルスの監督に据える前に、少しでも経験を積ませたい――。エプラーGMやオーナーのアルトゥーロ・モレノが、そう考えたとしても不思議ではない。ジョンソンが次期監督という可能性もないとは言いきれないが、そうであれば、チャベスにビーズを指揮させるのが解せないところだ。ビーズにいるコーチの誰かに任せればいい。
なお、ビーズのレギュラーシーズンは9月3日までだが、その先もあるかもしれない。ビーズはエンジェルスよりもポストシーズンに近い位置、地区首位から2.5ゲーム差の2位につけている。