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ロシア大使もノーベル平和賞授賞式を欠席へ

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
昨年のオスロ市庁舎での授賞式 Photo: Asaki Abumi

ノルウェー国営放送局NRKは、10日に開催されるノーベル平和賞授賞式に欠席する駐ノルウェー大使が増加したと報道した。

「当初は出席する予定だったが、計画が変わった」とロシア大使館の広報はNRKに答える。低い立場の者を送る予定だが、誰になるかまだわからないという。

ロシア大使は当日は国外出張などの予定があるわけではなく、「核がない世界というヴィジョンは共有するが、完全なる核禁止は早すぎる」と広報は答える。

ノーベル委員会のニョルスタッド秘書は、これを認めており、「残念なことだ。核の力に頼る大使らと同じ行動パターンをとっている」とNRKに話す。

NRKによると、以下の大使が欠席予定

  • パキスタン大使:時期的にノルウェー国外にいるため、地位が2番目の者を送る
  • インド大使:この時期は休暇中。代わりに誰を送るかは不明
  • 中国大使:この時期は休暇中。代理を送る気配はなし
  • ロシア大使:当初は出席する予定だったが、欠席
  • 米英仏大使:3か国で同意して、欠席。地位が2番目の者を送る
  • 北朝鮮大使:ノルウェーに大使館がないので招待されていない

イスラエル大使は、当初は欠席予定だった。理由は、「素敵なセレモニーなので、もっと他の人にも体験してもらうために、大使ではなく秘書が出席」。しかし、動機が政治的なものであるという誤解を避けるために、大使は出席すると変更した。

Photo&Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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