ロシア大使もノーベル平和賞授賞式を欠席へ
ノルウェー国営放送局NRKは、10日に開催されるノーベル平和賞授賞式に欠席する駐ノルウェー大使が増加したと報道した。
「当初は出席する予定だったが、計画が変わった」とロシア大使館の広報はNRKに答える。低い立場の者を送る予定だが、誰になるかまだわからないという。
ロシア大使は当日は国外出張などの予定があるわけではなく、「核がない世界というヴィジョンは共有するが、完全なる核禁止は早すぎる」と広報は答える。
ノーベル委員会のニョルスタッド秘書は、これを認めており、「残念なことだ。核の力に頼る大使らと同じ行動パターンをとっている」とNRKに話す。
NRKによると、以下の大使が欠席予定
- パキスタン大使:時期的にノルウェー国外にいるため、地位が2番目の者を送る
- インド大使:この時期は休暇中。代わりに誰を送るかは不明
- 中国大使:この時期は休暇中。代理を送る気配はなし
- ロシア大使:当初は出席する予定だったが、欠席
- 米英仏大使:3か国で同意して、欠席。地位が2番目の者を送る
- 北朝鮮大使:ノルウェーに大使館がないので招待されていない
イスラエル大使は、当初は欠席予定だった。理由は、「素敵なセレモニーなので、もっと他の人にも体験してもらうために、大使ではなく秘書が出席」。しかし、動機が政治的なものであるという誤解を避けるために、大使は出席すると変更した。
Photo&Text: Asaki Abumi