ひとり旅で訪ねたい! ソロ温泉にふさわしい「九州の温泉地」5選
別府を擁する「おんせん県」の大分を筆頭に、温泉資源にめぐまれている九州地方。
各地に名湯が揃うが、今回はソロ温泉(ひとり温泉旅)に適した温泉地を紹介したい。
日奈久温泉(熊本県)
昭和レトロな雰囲気が魅力の温泉街には、15軒ほどの旅館と2軒の共同浴場、日帰り専門の温泉もある。もともと湯治場の性格をもつ温泉地なので、華やかさはないが、静かで落ち着いた湯の街情緒を味わいたい人にはおすすめ。入浴のおすすめは、旅館幸ヶ丘。現在は日帰り入浴のみだが、硫黄が香る源泉が大量に投入されており、気持ちいい。
長湯温泉(大分県)
温泉宿が立ち並ぶ芹川の河川敷にあるのが、名物の露天風呂「ガニ湯」。野ざらしなので入浴には勇気がいるが、ほかにも共同浴場や日帰り入浴施設が充実しているので、湯浴みには困らない。湯治客用の宿が多いのも長湯温泉の特徴で、1泊2日といわず、ワーケーション感覚で長く滞在するのもおすすめ。
鹿児島市内温泉(鹿児島県)
あまり知られていないが、鹿児島市内は温泉銭湯の宝庫。市内だけでも30以上の温泉銭湯が存在する。鹿児島市内のシティホテルやビジネスホテルを拠点にして、温泉銭湯めぐりをするのも楽しい。ちなみに、鹿児島中央駅にあるビジネスホテル「シルクイン鹿児島」はかけ流しの湯船がある。
雲仙温泉(長崎県)
標高700m、雲仙国立公園内にある温泉地。平地に比べて5度気温は低い。明治以降はアジア在住外国人の避暑地として栄えた高原リゾートである一方、雲仙地獄などの荒々しい自然を間近に感じることができる。源泉は豊富で、宿泊施設のほか、共同浴場でも乳白色の湯を堪能できる。
別府温泉郷(大分県)
「温泉のテーマパーク」ともいえるほど多彩な入浴施設がそろう別府は、街全体が温泉街。特に温泉情緒があるのは、湯煙が立ち上る景観が美しい鉄輪温泉。ホテル、旅館、湯治宿など宿泊施設は400軒ほどにのぼる。快適な旅をしたいなら「旅館・ホテル」、温泉文化にどっぷりつかりたいなら「湯治宿・民宿系」というように使い分けも可能だ。とにかく懐の広い温泉地なので、ひとり旅でも臆することなく、温泉めぐりを堪能できる。