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初勝利を目指すサバイバルマッチ! 王将リーグ▲糸谷哲郎八段(33)-△近藤誠也七段(25)

松本博文将棋ライター
(記事中のが造作世:筆者)

 10月14日。東京・将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ戦▲糸谷哲郎八段(33歳)-△近藤誠也七段(25歳)戦がおこなわれます。

 両者は今期、二次予選を勝ち上がってリーグ入りを果たしました。

 今期リーグ、糸谷八段は藤井聡太三冠、豊島将之竜王に敗れて0勝2敗。まだ白星がありません。

 近藤七段は羽生九段に敗れて0勝1敗です。

 両者ともに初勝利をかけてのシビアな一戦となりました。過去の例では2敗はまだ、展開次第では挑戦の可能性が残されています。

 両者は公式戦では過去1回、2016年の王将リーグで対戦。定跡形を離れた戦いとなり、糸谷八段が勝っています。

 また非公式戦では2019年放映の第2回AbemaTVトーナメント(個人戦)本戦1回戦で戦い、糸谷八段が三番勝負を2連勝で制しています。

 13日におこなわれた王将リーグ▲豊島将之竜王-△羽生善治九段戦。1勝1敗同士の対決は羽生九段が勝ち、2勝目をあげています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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