大谷翔平からホームランを打った選手は、これまで日本人投手を苦手としていた
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、エキシビション・ゲーム(オープン戦)の初登板で、レフトにホームランを叩き込まれた。打ったのはミルウォーキー・ブルワーズの外野手、キーオン・ブロクストンだ。メジャーリーグ3年目の昨シーズン、ブロクストンは20本塁打を放った。
実は、ブロクストンはこれまで日本人投手を苦手としていた。通算10打数0安打。2015年と2016年は日本人選手との対戦がなく、昨シーズンは前田健太、ダルビッシュ有、田中将大、上原浩治、田澤純一の5人と対戦して、計10打席とも討ち取られた。
もっとも、ブロクストンは昨年のスプリング・トレーニングで、岩隈久志からヒットとホームランを打っている。レギュラーシーズンで日本人投手を打てていないのは、たまたまだろう。対戦はそれほど多くなく、そもそも、日本人投手であっても、持ち球や投球スタイルはそれぞれ異なる。
大谷にしても、そう気にすることではあるまい。スプリング・トレーニングはまだ始まったばかりだ。エンジェルスとブルワーズは、レギュラーシーズンでは対戦しない。
ただ、ブロクストンにとって、大谷からの一発は幸先のいいアピールになった。ブルワーズの外野には、ロレンゾ・ケインとクリスチャン・イェリッチが加わり、昨シーズンは30本塁打を放ったドミンゴ・サンタナがいる。ライアン・ブラウンはレフトから一塁へ移る予定だが、そうなると、こちらはチーム最多タイの31本塁打を記録したエリック・テームズが、外野を守る機会も増える。
スプリング・トレーニングで結果を残しても、ブロクストンが開幕をマイナーリーグで迎える可能性は高い。けれども、結果を残せなければ、間違いなくそうなるはずだ。