長浜屋台の歴史を受継ぐ博多の観光スポット。豊富に楽しめる居酒屋メニューと〆は名物長浜ラーメン。
長浜ラーメンの名店
ラーメン王国の福岡の街で、長浜ラーメンといえば全国へと名が知れ渡るブランド。その中で「長浜屋台 やまちゃん」は、店名の通り1986年創業の長浜屋台を発祥とするお店。屋台は2014年に閉店したものの、現在は親不孝と東京の銀座、そしてこの中洲店を展開し、特にこの中洲店は日々、深夜まで行列が続く、博多の観光スポットともいえる大人気店なんです。
この中洲店は2011年に路面店としてオープン。中洲の真ん中あたり、メイン通りから錦小路という路地を入ったところにあります。中洲川端駅や櫛田神社前駅からも徒歩5分程度のアクセス。深夜まで行列が続き、〆のラーメンはもちろん、居酒屋メニューも豊富に楽しめる、屋台の雰囲気そのままに店内は多くの人で賑わいます。
カウンター前にはネタがショーケースに飾られるのも屋台風ですね。カウンター席にテーブル席も多くあり、お一人様でラーメンを食べる人や、数名でお酒を楽しみながらワイワイとしている人々も。それもそのはず、メニューは焼き鳥に黒毛和牛、博多名物からお刺身までいただけるという幅広さ。博多のこだわりの食材を堪能できます。そんなメニューの数々をいただきました。
ラーメン(辛タレトッピング)
ノーマルのラーメンに辛ダレをトッピングしてみました。ネギとチャーシューに、丼の縁に赤いタレがトッピングされています。表面の脂感も良く、濃度はそんなに高くない昔ながらのラーメンです。このシンプルさが長浜の伝統ですね。
豚の頭骨やげんこつに、牛骨も加え長時間炊き出したスープ。カエシの塩味がほどよく効いていて、飲んだ〆にはバッチリの味わい。臭みや重さはなく、あっさりとしていますがコク深さもあり、長浜の伝統ともいえる、シンプルながら旨味あふれる飲み心地良いスープです。
辛ダレを交えていくと、スープが真っ赤に染まっていきます。最初はそんなに量は多く見えませんでしたが、溶かしていくと意外に赤くなる。そして唐辛子ベースのようなピリリとした刺激が良いアクセントとなり美味しい。
中細サイズのストレート麵は、これも王道の歯切れ良いパスッとした食感。スルスルっといただきながらもコシがあり、スープとのバランスもバッチリです。
サザエ刺し
ここからは豊富な居酒屋メニュー。屋台の頃から刺身がいただけたというのがすごい。またサザエ刺しがあるのも驚き。魚市場で仕入れているこだわりの食材ということで、鮮度も高く、美味しいのは間違いない。
串物
串だっていただけちゃいます。バラ・つくね・ウインナーといただきました。串とビールは最高の組み合わせ。
黒毛和牛タンテキ
高級食材の黒毛和牛もいただけます。上質なタンを贅沢にいただける逸品。お肉の質の良さがあるので、焼くだけで美味しい。
イクラ醤油漬
これまた贅沢なメニュー。新鮮なイクラを醤油で味付けしています。プチプチっとした食感のイクラの美味しさがたまらない。ここまでくると、もはや屋台のメニューではないですね。
地鶏塩焼
福岡といえば地鶏も美味しい。それを塩味だけで焼き上げるというのがシブイ。酒のアテには最高ですね。
キクラゲラーメン
キクラゲをたっぷりのせたラーメン。シンプルな豚骨にはバッチリの組み合わせ。昔ながらのラーメンには、なぜにこんなにキクラゲがあうのでしょうか。
あっさりとした豚骨スープにキクラゲの食感がよく絡みます。麺と一緒に食べても美味しい、キクラゲ好きならぜひいただきたい一杯。
サラリといただける味わいなので、あっという間に麺も食べ終えて、替玉しちゃいますね。
卓上のゴマと紅ショウガ。長浜ラーメンには、まずゴマをたっぷりかけて風味を楽しみながら、後はお好みで紅ショウガのアクセント。これが一番美味しい。
テーブル席も数多く用意してあるので、席数は結構ありますが、いつも満席です。お店の雰囲気にも、博多の街の賑やかさを感じます。
繁華街、中洲のネオン街からひとつ路地を入った錦小路。そこには老舗餃子の宝雲亭や辛麺屋桝元など、風情ある老舗も並びます。グルメを楽しめる通りでもありますね。長浜屋台という伝統の歴史を繋ぐ老舗の「やまちゃん」。博多人のみならず、全国から多くの人が訪れる、長浜ラーメンという名物グルメをいただける、まさに博多の観光スポットですね。
長浜屋台 やまちゃん中洲店
住所:福岡県福岡市博多区中洲2丁目4−18 中栄ビル 1F
営業時間:18時00分~3時00分
定休日:日・月
アクセス:中洲川端駅より徒歩5分
櫛田神社駅前より徒歩5分
駐車場:近隣有料