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ホークスの救世主へ!石川柊太が今季1軍を視野に、3軍巨人戦で2回完全3K

田尻耕太郎スポーツライター
巨人戦で登板した石川柊太(筆者撮影)

 9月14日、福岡ソフトバンクホークスの3軍は練習試合で読売ジャイアンツ3軍と対戦した。

 

スチュワートまさかの11失点

【9月14日 練習試合 タマスタ筑後】

巨人     314300000 11

ソフトバンク 121100300  8

<バッテリー>

【G】沼田、ラモス、橋本、山川、田中、高井――広畑

【H】スチュワートJr.、岡本直、石川、尾形――堀内

<本塁打>

【H】水谷 【G】広畑

<戦評>

 試合序盤は壮絶な点の取り合いになった。初回に3点先制されたホークスはすぐ裏に3番美間がタイムリー。突き放されても二回裏は9番水谷、1番野村が連続適時打を放って食らいつき、三回は6番大本の右中間適時二塁打、四回は水谷の左中間へのソロ本塁打で追い上げた。

 しかし、先発のスチュワートが大乱調。5回途中99球10被安打11失点で降板した。リリーフ陣は好投。3番手の石川は2回無失点。4番手の尾形は1回を投げて3つの三振を奪った。(了)

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石川柊太、最速149キロ「空振りを奪えた」

 石川柊太投手が実戦復帰後2度目のマウンドに上がり、2回無失点と好投した。

 最初の回は先頭の折下を148キロ直球で見逃し三振に仕留めると、小山を三ゴロ、広畑を空振り三振。2イニング目は先頭の比嘉に大きなセンターフライを打たれるも、村上を三ゴロ、黒田からは変化球でこの日3つ目の三振を奪った。2回21球、打者6人で完ぺきに抑えた。

「まだまだな部分はありますけど、前回の試合よりも良かったと思います。変化球でしっかりストライクを取れたし、空振りも奪えた。カーブも良かったですね」

 昨年日本シリーズ中に右肘痛を訴え、今季はずっとリハビリ組で過ごしてきた。復帰戦だった今月7日の徳島戦(タマスタ筑後)は1回1失点だった。結果もさることながら、重要視するべきは内容だ。田之上慶三郎3軍投手コーチは「しっかり腕が振れていた。リリースポイントが強かったので、前回と同じくらいの球速(最速149キロ)だったけど、ベース板の上は今日の方が速かったと思います」と評価していた。

 石川は昨季42試合に登板し13勝をマーク。先発と中継ぎの両方でフル回転して、シーズン終盤とクライマックスシリーズではリリーフで大活躍した。一軍首脳陣はブルペン強化の一員として期待をかけており、石川の復帰を待ち望んでいる模様だ。

 明日15日の状態を確認したうえで、問題がなければ16日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で登板する見込みとなっている。「いきなりクライマックスシリーズで投げるというより、レギュラーシーズンのうちに一軍で投げられる方がいい」。タイムリミットはあと半月。救世主になるべく、調整ペースを上げていくことになりそうだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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