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3チームの選手はオールスターの試合に出場せず。2チームの選手が出ないことは試合前から決まっていた

宇根夏樹ベースボール・ライター
右にコリー・クネイブルの姿も見える。左端はマーリンズのジャンカルロ・スタントン(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

今年のオールスター・ゲームでは、各リーグのロースター32人中、ナ・リーグは28人(野手19人、投手9人)、ア・リーグは29人(野手20人、投手9人)が試合に出場した。そこに、ミルウォーキー・ブルワーズ、ロサンゼルス・エンジェルス、テキサス・レンジャーズの選手はいなかった。

オールスター・ゲームに選出されても、試合に出場するとは限らない。ブルワーズからはコリー・クネイブルが選ばれていたが、登板はしなかった。ただ、エンジェルスとレンジャーズについては、試合前から、誰もプレーしないことが決まっていた。

両チームとも、ブルワーズと同じく1人しか選出されず、エンジェルスのマイク・トラウトは故障者リストに入っていて、レンジャーズのダルビッシュ有は前半戦最後の試合に先発登板した。ア・リーグでは、試合に出場できないトラウトとダルビッシュを含む6人がロースターから外れ、新たに6人がロースター入りしたが、そのなかに、エンジェルスとレンジャーズの選手はいなかった。

オールスター・ゲームの選出には、各チームから少なくとも1人という規定があるが、最終的なロースターはそうでなくても構わない。ナ・リーグでは、クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)に代わってチームメイトのアレックス・ウッドが選ばれたが、これは同じチームであることが理由ではない。

ちなみに、10回表にホームランを放ってMVPを受賞したロビンソン・カノー(シアトル・マリナーズ)は、トラウトやダルビッシュらに代わってロースターに加わった一人だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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