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アップル、「Apple Card」と「Apple Cash」の商標を出願。日本でもサービス展開予定?

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
公開された出願商標。特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」より

 米アップルが7月16日、日本の特許庁に「Apple Card」と「Apple Cash」の商標登録の出願を行っていたことが8月4日にわかりました。

アップルのクレジットカード「Apple Card」

 「Apple Card」は、アップルが8月上旬からアメリカで展開する予定のクレジットカードサービスの名称です。一般的な物理カードのほか、iPhoneと連携して「Apple Pay」から支払ったり、支払い状況を管理したりできます。

 特徴はアップル関連のポイント還元率の高さ。「Apple Card」はアップル製品やサービスを購入したときは3%の還元率、「Apple Pay」での支払いは2%の還元率、それ以外は1%の還元率に設定されています。

個人間送金「Apple Cash」

 「Apple Cash」は「Apple Pay」の機能のひとつです。個人間で送金されたお金の受取先として「Apple Cash」があり、「Apple Cash」の残高から「Apple Pay」の支払いを行うことができます。

 「Apple Cash」がリリースされたのは2017年12月の「iOS 11.2」からと少し古く、いまになって商標登録を出願するからには日本でのサービス開始を期待してしまいます。

 両方の商標を同時に出願したのはおそらく「Apple Card」と「Apple Cash」には関係性があり、「Apple Card」の還元は「Apple Cash」に対して行われるのではないかと思われます。

 今回の出願が商標の確保なのか、それともこれからサービスを展開するのかはわかっていませんが、個人的には後者であって欲しいところです。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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