11月18日にスターシップを早くも打ち上げ予定、2度目の空中キャッチと宇宙でのエンジン点火に挑戦へ
スペースXが開発している巨大宇宙船「スターシップ」の6回目となる打ち上げ試験が、最短で11月18日に実施される予定であることが発表されました。本記事では、スターシップの開発状況と、次回の飛行試験についてご紹介します。
■10月13日の5回目となる打ち上げでは空中キャッチに成功
スターシップは、スペースXが開発中の世界最大の宇宙船です。スーパーヘビーと組み合わせることで、牛久大仏に匹敵する全長120メートルとなります。
そして、10月13日にスターシップの5回目の打ち上げが行われました。第一段ロケットとなるスーパーヘビーのエンジンが点火し、宇宙船は順調に高度を上昇させます。そして、打ち上げから数分後にはスターシップとスーパーヘビーの切り離しに成功。スターシップは自身のエンジンで宇宙へ到達します。
そして、地球へ帰還したスーパーヘビーは、発射台のタワーに取り付けられた巨大な2本のアームを目指して、上空から逆噴射しながら舞い降りてきます。そして、スーパーヘビーを2本のアームでキャッチする試験を実施し、見事空中でキャッチすることに成功しました。
■11月18日の6回目の打ち上げではさらにパワーアップ
そして、約1か月後となる11月18日に、驚異的なスピードで6回目の打ち上げを行うことが発表されました。
次の打ち上げでは宇宙船の能力の限界を広げることを目的としています。まずは、スターシップの宇宙でのエンジン点火です。今までは宇宙に到達したスターシップはエンジンを停止して弾道飛行をしていましたが、今回は宇宙でもエンジン噴射を行うことで、自由に宇宙でも航行できることを実証します。
そして、スーパーヘビーにもエンジンシステムにさらなる冗長性を追加し、構造強度を高めるアップグレードが施されています。今回も空中キャッチが試験される予定となっており、キャッチ成功後にはエンジンから推進剤を廃棄する工程を実施します。
2026年に有人月着陸、火星への無人飛行を目指しているスターシップ、すぐにどちらも実現する未来が近づいている気がしますね。
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