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なんど片づけてもすぐに戻ってしまう人が、良かれと思ってやっている大きな間違い

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は4人の子どもを、いつもキレイじゃないけどすぐ片づく家で育てている元片づけられない女です。

子どもの頃からこれまで何度片づけてもすぐ元に戻ってしまうというのを経験してきました。しかし第1子妊娠中から始めた片づけでは「すぐに元に戻ってしまう」ということが減ってきました。

それは、私が良かれと思ってしていた片づけ方が間違っていたのです。

整理と整頓の違いを知ってる?

子どもの頃学校で「整理整頓をしましょう」教えられた記憶がありませんか。また職場には「整理整頓」と書いた紙が掲示されていたことはないでしょうか。

整理整頓とは具体的にはどういうことなのでしょう?

整理整頓は整理と整頓の二つの言葉で構成されていて、それぞれの意味はこのようになっています。

整理とは
不必要なモノを取り除くこと

整頓とは
見た目を整えること

整理をすると、モノが減りスッキリし、探し物が減る、収納を考えやすくなる、後片付けをしやすくなるなど機能面の効果があります。

例えば靴箱から、サイズアウトした靴やひどく傷んだ靴を取り除くことが整理で、家族ごとに靴を分けて並べ替えたりすることを整頓と言います。

整頓は、見た目を重視していると考えるとわかりやすいでしょう。

整理と整頓、正しい順番は?

整理をすると必要なモノが手元に残り整頓しやすくなるので、順番としては整理の方が先です。

まず「整理」をして必要なモノが手元に残ったら、それを収納すること、並べることが「整頓」になります。

私は昔、散らかった部屋を片づけるのに、床に雑然と落ちたモノを拾って並べたり、服をハンガーにかけたり畳んだりして片づけた気になっていましたが、すぐに元に戻っていました。

それは不要なモノを取り除く「整理」よりも先に「整頓」をしていたからです。

片づけてもすぐ元に戻ってしまう人の原因はいくつかありますが、そこに不要なモノがある、つまり整理されていないことが最大の原因です。

まずは、片づけたい場所から不要なモノを取りぞき、必要なモノだけにすることが大事なのです。

言葉の意味を知っていると、何をしたらいいかわかる

片づけと言う言葉は、捨てることや収納すること、使ったモノを元に戻すことなども含まれて意味が大きくざっくりしていますが、

整理と整頓の違いは分かりやすいため、普段の片づけで

今、自分は整理をすべきなのか?
整頓をすべきなのか?

を考えると、無駄な行動をしなくて済みます。

モノであふれかえったリビングを整えるのに、時間がある時は不要なモノがないか考える時間(整理の時間)を取り、時間がない朝などは、床などに散らかったモノを元に戻し、クッションを並べたり整頓を中心に行うことが多いでしょう。

ただし必ずモノは増えていきます。いつも整頓だけではうまくいかなくなる時期がやってくるので要注意です。

これから年末にむけての片づけでは、今年も使うことがなかったモノなど不要なモノがないか考える「整理」の時間を取ることができると一番良いですね。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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