【宮城県 松島町】いつもと違う景色にスポットライト -五大堂の修繕工事- [町内地区]
あたりまえのこと、いつもと変わらないこと。それがクルッと一回転して普段とちょっと違う状態になると、途端にスポットライトが当たる。
「あたりまえ」に慣れてしまうと、いろいろな人や物事などのステキなところが、霧がかかったように見えにくくなる。
宮城県松島町の町内地区にある、日本の重要文化財の1つ「五大堂(ごだいどう)」では、昨年(2023年)から約30年以上振りの修繕工事が開始されている。
五大堂のシンボルとも言える赤い色の橋「透かし橋(すかしばし)」は、現在通行止めになっていて、橋にはビニールシートがかけられ工事が進行中の状態だ。(※2024年1月時点)
いつもは、あたりまえのように透かし橋を渡って、お堂までたどり着けていたけれど、今はそれが出来ないとなると、パッとスポットライトが当たる。
海外から訪れた人たちに耳を傾けると『橋を渡って五大堂を見たいけれど、逆に滅多にみられない「包帯姿」の五大堂は珍しい』と、橋をジィッと見つめる人の姿も。
そして、日本国内から訪れた人たちも普段見られない文化財の姿に、カメラを向けて記念撮影。
いつもとは違う状態だからこそ、よりぐーんと貴重さを感じたり、あまりないチャンスとして、あえて工事中に訪れてみたり。
あらためて分かったことは、五大堂は工事中でもちゃんと人気者だ。
修繕工事は来年(2025年)の3月31日まで行われる予定で進んでいる。
期間限定の「いつもとちょっと違う五大堂」の姿を、スマートフォンの中に1枚納めておくのも、なかなか貴重なものになりそうだ。
名称:五大堂(ごだいどう)
住所:宮城県宮城郡松島町松島町内111
補足情報:五大堂の修繕工事の詳細は、宮城県の公式ホームページへ