yama 注目アーティストが3人のアレンジャーと「刺激的」なセッションで見せた、圧倒的な“届ける力”
歌詞一つひとつが生きた言葉として伝わってくるyamaの歌
毎回一組のアーティストと、日本を代表する編曲家・ミュージシャン達が生演奏にこだわり、その日限りのアレンジでセッションする音楽番組『Sound Inn S』(BS-TBS)。上質なサウンドを追求し、そこから生まれる“熱”を届け続けている。1月21 日(土)放送回は、現在の音楽シーンを象徴するアーティストの一人・yamaが登場。
3曲のセッションを聴いて感じたのは、歌詞一つひとつが生きた言葉として伝わってくるということ。だからyamaの歌に心を打ち抜かれる人が多い――そう素直に感じた。
大ヒット曲「春を告げる」を冨田恵一のアレンジで披露
2020年4月にリリースし自身初のオリジナル楽曲「春を告げる」は、ストリーミングの累計再生回数3億回を突破。一躍令和を代表するアーティスとして注目を集める存在になった。その「春を告げる」を冨田恵一のアレンジでセッション。ドラムのビートが曲の表情を豊かにし、ピアノとローズの鍵盤の音色、ギターのリズムが言葉を生き生きと届ける。ホーンの音も絡み、クールでスリリングなアレンジが原曲とはひと味違う質感を感じさせてくれる。yamaはこのアレンジについて「カッコよくて、でも(難易度が高くて)ヒヤヒヤするんですけど歌っていて楽しい」と語っていた。
顔を明かさない謎多き歌い手――そんなイメージがあるyamaだが、飾らない歌詞や透明感ある歌声で多くの人を魅了する。アイマスクをしたアイコニックなビジュアルも、聴き手に色々な情報に惑わされることなく、その音楽を受け取って欲しいという思いからだと吐露している。
初作詞曲「天色」は、斎藤ネコのアレンジで披露。原曲とはひと味違う名セッションに
2022年11月にリリースした、苦悩と覚悟が詰まった2ndアルバム『Versus the night』に収録されている、yamaが初めて作詞に挑戦した「天色」は、デビュー当時の胸の内をつづった楽曲。この日は斎藤ネコのアレンジで披露。リハーサルで気になったところを二人で話し合い、その美しい歌声に魅了された斎藤は、直前でアレンジを変更。美しいストリングスと木管4重奏が重なるドラマチックなアレンジに仕上げ、yamaの歌声がより立体的に響く名セッションになった。
話題曲「色彩」を島田昌典のアレンジで披露
ラストは大人気アニメ『SPY×FAMILY』のエンディングテーマとしてロングヒットになっている壮大で美しいバラード「色彩」を、島田昌典のアレンジで披露。島田はホーンが印象的なファンキーな中にも情緒を感じさせてくれるアレンジに仕立て、yamaもノリノリで歌を全身で楽しんでいる。高低差の激しい、難易度が高いメロディを、圧巻の表現力で届けてくれる。この曲は「春を告げる」を書いた、クリエイター・くじらが作詞・作曲・編曲を手掛け、yamaはこの曲を「初心に戻って」ボーカルを宅録でレコーディングした作品。「自分の色って何だろうって思った時、誰かと交わることで色彩が豊かになって、自分の色もはっきりわかる。そういうことを歌いたかった」と、アーティスト活動を続ける中で芽生えてきた“覚悟”を感じる歌だ。
「一曲一曲原曲と違うアレンジで新鮮だった。どの曲にもドラマがあって刺激を受けた」(yama)
全てのセッションを終えたyamaは「一曲一曲原曲と違うアレンジで新鮮でした。どの曲にもドラマがあって刺激を受けました」と、3人のアレンジャーとスーパーバンドとセッションに大いに刺激を受けたようだ。さらに「人前で歌えるようになって自信も出てきたけど、変わらない芯の弱さはある」と語っていた。yamaの歌が幅広い層から支持される理由がわかった気がした。
yamaのパフォーマンスが楽しめる『Sound Inn S』(BS-TBS)は、1月21日(土)18時30分~からオンエアされ、さらに番組放送終了と同時に「Paravi」で未公開映像と共に独占配信される。