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え?54歳で韓国ゴルフツアー優勝!?最高齢Vの崔京周「アルコールと炭酸は飲まない」

金明昱スポーツライター
2022年のプレジデンツカップでは副主将も務めた(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 54歳の韓国人プロゴルファー、崔京周(チェ・キョンジュ)が韓国男子プロゴルフ(KPGA)ツアー「SKテレコムオープン」(5月16~19日)に出場。最終日に通算3アンダーで並んだ13歳下のパク・サンヒョンをプレーオフで下し、ツアー史上初の最高齢優勝を達成した。

 崔京周といえば、日本ツアー(通算2勝)でプレーしていた時は「K.J.チョイ」の名で知られているが、韓国人初の米ツアーメンバーとして通算8勝していることでも有名だ。今年2月には松山英樹がジェネシス招待で米ツアー9勝目を挙げたが、崔の記録を抜いてアジア勢トップに立ったことも話題になった。

 そんな彼は現在、米シニアツアーでプレーするなかで韓国ツアーに参戦。最終日は3オーバーと失速したが、プレーオフ2ホール目で勝ち切った。崔京周の韓国レギュラーツアーの優勝は2012年以来、12年ぶり。同ツアーは通算17勝目となった。

「今も1日に500個のボールを打つ」

 優勝会見では韓国メディアに勝因とコンディションの管理について聞かれると、こんなことを語っている。

「アルコールと炭酸水は一切飲みません。それにコーヒーも7日間も飲んでいない。なるべくお茶やティーを飲むようにしています」

 他にも「今も1日に500個のボールは打ちます。ルーティンを守り、大会に出るときは出発時間の3時間前には到着して、軽くストレッチをして体をほぐしています」と語り、今でもゴルフ中心の生活をしていると明かしている。

 また、中年のアマチュアゴルファーが長くゴルフを楽しむ秘訣やアドバイスも忘れていなかった。

「お酒を断ち、体に毒になることは避けないといけない。あとは有酸素運動を必ず取り入れて、ストレッチと筋トレをすること。筋肉は衰えるし、回復の弾力性も落ちるので、トレーニングをおろそかにしてはいけない」

 今回の優勝を「歴代最高だ。もっとも記憶に残る大会」と語った崔京周。次戦は米シニアツアーメジャーの「全米シニアプロゴルフ選手権」に出場する。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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