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ノルウェージャン航空は7月に6000の延滞便、170の欠航便を記録

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
「安いものには理由がある」の代表例になりつつあるノルウェージャン(写真:ロイター/アフロ)

ノルウェー・エアシャトル(ノルウェージャン)航空は、7月だけで6000の延滞便、170の欠航便を記録した。

「我々はもちろんこの結果を喜ばしいこととは思っていない。何がダメだったのか、これから反省予定」と同社の広報であるニエルセン氏は現地の産業紙DNに語る。一方で、「毎日600便以上が飛んでおり、ほとんどは予定通りに機能している」とも指摘する。

FlightStatsによるとノルウェージャンは7月に9986便飛び、そのうち27,72%がおよそ45,7分延滞した。タブロイド紙VGでは、フィンランドのフィンエアー(フィンランド航空)が欧州でもっとも時間通りに飛んだ会社とされている。

ノルウェージャンは昨年の夏にも機長不足などで欠航が目立った。トラブル発生時のカスタマーサービスの悪さも原因で、ノルウェーで厳しく報道される傾向にある。今年もその過ちを繰り返す形となった。

一方で、DN紙によると、破格の安さで知られる同社は、7月だけで昨年同月より15%上回る335万人に利用された。7月の数字としては新記録を更新。

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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