「小石川後楽園」に行く前にチェックしたい15の見どころ!水面に映ると満月が現れる橋など
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こんにちは、「ホリデーノート」を運営しているotoです。今回は、「小石川後楽園」に行く前にチェックしておきたい見どころを厳選してご紹介しています。(あまりに見どころが多く、厳選しても15個もありました)
小石川後楽園は江戸時代に水戸徳川家の江戸屋敷内に造られたもので、水戸黄門として知られる二代藩主・光圀(みつくに)の代に完成した、回遊式築山泉水庭園です。国の特別史跡および特別名勝に指定されています。
小石川後楽園の見どころ
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小石川後楽園は、日本各地の景勝地を模した景観が随所に見られます。そのため見所がとても多く、テーマパークのような庭園です。中国趣味が取り入れられているのは、儒教思想の反映によるもの。
ここでは東門側から、見どころを順番にご紹介していきます。
1. 内庭(うちにわ)
![内庭](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717299071691.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
東門を入ってすぐの場所に広がるのは「内庭」です。6月上旬に訪れたところ、白いスイレンが少しずつ咲いていました。奥に見えるのは、次にご紹介する「唐門」です。
2. 唐門(からもん)
![唐門](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717299273019.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
かつての後楽園の正式な入口門。私的な空間である「内庭」と後楽園を隔てていましたが、1945年(昭和20年)の空襲により焼失。2020年(令和2年)に復元されました。
3. 延段(のべだん)
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深い緑のなか、ふと足元をみると、大小の石が模様のように敷き詰めらていました。中国風の石畳とのこと。
4. 大泉水(だいせんすい)
![大泉水](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717298607561.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
小石川後楽園の中心となる大きな池「大泉水」。琵琶湖に見立てられたもので、蓬莱島と竹生島が浮かんでいます。野鳥を見ることもできます。
5. 梅林(ばいりん)
![梅林](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717299624012.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
光圀公が梅が好きであることは有名な話。歌を詠むときは「梅里」という号にしたと言われています。梅林には紅梅、白梅が40種類ほど、約150本あり、見頃は例年2月上旬とのこと。6月に訪れたときには梅の実を見ることができました。
6. 稲田(いなだ)
![稲田](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717299773466.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
毎年、文京区の小学生が田植えや稲刈りを行う稲田。花菖蒲が咲く菖蒲田に隣接しており、稲田越しに眺める花菖蒲の風景は牧歌的です。光圀公があと継ぎである綱條(つなえだ)の夫人に、農民の苦労を教えるために作ったそう。
7. 九八屋(くはちや)
![九八屋](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717299995675.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
江戸時代の酒亭を表した「九八屋」。酒を飲むには昼は九分、夜は八分にすべしといいう教訓によるものだそう。
8. 菖蒲田
![菖蒲田](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300046296.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
6月初旬に訪れたところ、見事なまでに花菖蒲が咲き誇っていました。菖蒲田の奥に見えるのは藤棚です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
9. 愛宕坂(あたござか)
![愛宕坂](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300319757.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
京都の愛宕山にある坂になぞったもの。かなり急な47段の石段です。柵が設置されており、のぼることはできません。
10. 円月橋(えんげつきょう)
![円月橋](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300153980.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
6月初旬には花菖蒲が綺麗に咲く「菖蒲田」からほど近い場所にある「円月橋」。橋が水面にうつると満月のように見えることから名付けられたそうです。円月橋は渡ることはできませんが間近で見ることができ、近くで見ると重厚さを感じます。
11. 白糸の滝(しらいとのたき)
![白糸の滝](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300408683.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
六代・治保(はるもり)のときに造られたそう。千条の白糸が垂れているように見えることから、名付けられました。
12. 渡月橋(とげつきょう)
![渡月橋](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300541698.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
遠くに見える橋は「渡月橋」。京都の嵐山にある渡月橋を表している土橋です。渡ることができます。渡月橋が架かるのは「大堰川(おおいがわ)」。京都の嵐山を想起して名付けられたそうです。
13. 西湖の堤(さいこのつつみ)
![西湖の堤](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300630315.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
渡月橋を渡ると、「西湖の堤」があります。中国にある名勝「西湖」にかかる堰堤を模しています。国内のその他の大名庭園でも「西湖の堤」を見ることができますが、小石川後楽園が先駆けなのだそう。
14. 通天橋(つうてんきょう)
![通天橋](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300699426.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
渡月橋からも眺めることができる「通天橋」。緑が生い茂るなか、朱色の橋は小さいながらもよく目立ちます。紅葉の名所である京都の東福寺にある「通天橋」にならったものだそう。「通天橋」は歩いて渡ることができます。
15. 得仁堂(とくじんどう)
![得仁堂](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01787904/image-1717300836611.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
水戸黄門で知られる二代目・光圀公が建てた、国内で最古の建物です。
小石川後楽園の「涵徳亭(びいどろ茶寮)」でひと休み
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西門の近くには「涵徳亭(びいどろ茶寮)」があります。涵徳亭(かんとくてい)は、小石川後楽園が造られた頃に建てられたもので、当時は茅葺の茶室にガラスの障子を使っていたそう。現在のものは1986年に(昭和61年)に再建された四代目。
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「びいどろ茶寮」として、ランチや喫茶が楽しめるスペースがあります。広い園内を散策した足休めに、ゆっくりとされてみてはいかがでしょうか。庭園を眺めながらお抹茶をいただく風流な時間が過ごせます。ドリンクはお抹茶以外に、徳川将軍珈琲もあります。
小石川後楽園
住所:東京都文京区後楽1-6-6
開園時間:9時〜17時(最終入園は16時30分)
入園料:一般300円/65歳以上150円(小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料)
アクセス:都営大江戸線「飯田橋駅」C3出口より徒歩3分/JR・東京メトロ東西線・南北線・有楽町線「飯田橋駅」より徒歩8分/東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」より徒歩8分
公式サイト(外部リンク)