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ハンギングバスケット(スリット式)の準備で良くある失敗と基本のセッティング方法【記事】

寄せ植えチャンネル寄せ植えデザイナー

今回は初心者さんも使えてロングセラーな「スリット式バスケット SLT-25(伊藤商事)」の容器のセッティング方法をご紹介します。

見様見真似で、容器とセットになっているスポンジマットを準備しようと思うと、「なかなかうまく貼れない」という経験がある方も多い特殊な容器です。

でもここまでなら植え込みに影響なく大丈夫!
という方法を、基本のセッティング方法とともにお伝えいたします。

良かったらご参考にしてみてください。

スリット式ハンギングバスケット SLT-25
スリット式ハンギングバスケット SLT-25

基本のセッティング

1、セットのスポンジマットが5枚入っていることを確認します。

スリットマットが5枚あるか確認
スリットマットが5枚あるか確認

2、細い方を下にして、茶色い紙を半分だけめくります。

茶色い紙を下(細い方)から半分めくる
茶色い紙を下(細い方)から半分めくる

3、上(縁)の高さを合わせて、下のマットを容器につけます。

縁の高さにキレイに合わせられた場合
縁の高さにキレイに合わせられた場合

【これでも大丈夫?】
スポンジマットをつける時が1番の難関!

つける高さで失敗することもありますが、ここまでなら大丈夫!という目安に。

Aパターン:スポンジマットの下部分が容器にかかっていて、穴が空いていなければ大丈夫。
 もし穴が空いてしまった場合は、貼ってすぐは剥がれることがあるので、貼り直すといいです。
 また事前に失敗を予防するためには、はじめにしっかり貼らず、試し張り(少し浮かせる)と後から失敗に気づいた時に貼り直しができます。

Bパターン:こちらも貼り直しができれば貼り直し、できない場合は植え込みの仕上げに使用する水ごけ(またはヤシファイバー)でカバーすれば大丈夫です。
※ただし、容器にある横線より下になってしまうと、植えた苗も落ちる可能性があるので、線より上に来るようにこちらも試し貼りで対策するといいです。

5、真ん中の両サイドのスポンジマット(2カ所)つけますが、下が狭いので引っ張って入れます。

この○部分に当たりやすく、細めないとスポンジは入らないので、ゆっくり作業しましょう。

【これでも大丈夫?】(下写真)
こちらの4枚の写真は大半が大丈夫ですが、対処が必要な場合もあります。
①通常範囲です。
②許容範囲です。スリットにスポンジがついてしまっていますが、すぐに剥がせば元に戻ります。
 ただし、無理に剥がすと穴があくので、そのままでも大丈夫です。
③植物によって許容範囲です。草花系の枝は、問題ないです。
 ただし、細い樹木の枝などで土がこぼれる場合は、植えた後に外から水ごけを差し込むといいです。
④少し穴が空いたようになっていますが、このくらいは大丈夫。あまりいじると逆に悪化するので、そのまま使用しましょう。

6、培養土をスポンジマットの粘着部分にこすりつけます。

 植え込む時に花や葉っぱがくっついて傷まないように粘着力をなくしておきます。
 また、使用する土は、植え込みに使用する新しい草花用の培養土にしましょう。

【ここもしっかりと!】(下写真)
左写真:まだスポンジマットの上の部分にしっかり培養土がついていません。
    このまま植えてしまうと植物が傷んでしまいます。
右写真:こちらぐらい上までしっかりと培養土をつけます。

7、スポンジマットの上部をカットで完成

①の部分がつながっているので、②のように切ります。
②この時にもう一度粘着力がなくなっているか確認します。
 ベトベトするようだったら培養土をこすりつけておきます。
③べたつかないか指を通して確認します。
④完成〜!

その他:植え込みで用意するもの

右上から時計回りに
・草花用の市販培養土
 肥料、Ph調整されていますので基本的にそのまま使用できます。
・園芸用の筒型スコップ
 すくいやすく、少量ずつ培養土を入れられるので、狭いところに培養土を入れる時に向いてます
・水ごけ(またはココナツヤシファイバー)
 販売時は乾燥しているので、水につけてフカフカに戻します。揉み込めば1〜2分で使用可能です。
広めのバケツ
 植え込む苗の株元の掃除やハンギングバスケットは特に根を小さくして植えることが多いので、土や根を落とす場所として用意しておくと掃除も楽になります。
軽石(鉢底石)
 スリットバスケットはあまりたくさん必要ないのですが、培養土を直接入れると底穴から出やいので、敷いておくのがオススメです。
 ※写真は大粒ですが、中粒がオススメです。
・細い棒(写真にはない)
 あると便利です。根と根の間の狭い部分に土を入れたり、根をほぐすときも使えます。

植え込みまでの準備

①軽石を②のように入れます。
③で培養土を入れます。軽石の隙間にもしっかり入るように入れ、軽石が隠れるぐらい入れます。
④ここの軽石と培養土の量が、上部の苗を植える時に影響します。
 目安は、スリットが切れているところにかからないようにします。

ハンギングバスケットは、壁にかけたり、専用のスタンドにかけて楽しめるので、またコンテナガーデンとは違う空間づくりができる寄せ植えです。

まだチャレンジしたいけどチャレンジできない方は、動画もありますのでぜひご参考に作ってみてください!

寄せ植えデザイナー

寄せ植えデザイナーの西山恭枝です。寄せ植え講師として長くたくさんの方に教えている中で、多い悩みを元に簡単に解決できるような作り方をご紹介しています。コンテナガーデン、ハンギングバスケット、リースの植え方・デザインをお伝えします。手軽に楽しめるようにハンギングやリースも100均で手作りする方法もご紹介します。

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