【冬の草花】1・2月でも寄せ植えを上手に育てるコツ
こんにちは!
寄せ植えデザイナーの西山です。
1月でも園芸店に行くと、キレイな草花が意外とたくさんあります。
今まで定番になって、ちょっとマンネリ化していたパンジー・ビオラ、ジュリアンやラナンキュラスなども、色が豊富になっていたり、『八重咲き』や『フリンジ』という花びらのボリュームがアップしていて、新しい楽しみ方ができるお花も増えました。
ですが、寒い時期に園芸店さんで「寒さに強い植物」を購入しても、枯らしてしまうことも!
そこで今回は、「寒さに強い植物」を上手に寒い時期を乗り越えて育てる方法をご紹介します。
購入するときに、お店のどこに置いてあるかが大事!
寒さに強い植物でも、室内に入って販売されている苗は、寒さに弱い可能性があります。
暖房のきいた室内またはハウスで、人が寒くないと感じる場所で陳列されている場合は、寒さに慣れていないので、気をつけましょう。
特にラナンキュラスは、「鉢物」と「ポット物」の2種類で生産の時の温度が違うことがあります。
鉢花は室内用、ポット物は屋外で観賞できる苗、として作られていることが多いです。
他には、ミニバラ、プリムラマラコイデス、ポリアンサ(ジュリアンと間違えやすい)なども鉢植えで作られている場合は、室内で観賞するために作られていることがあります。
もしそのようなお花でも気に入って購入して屋外で楽しみたい場合は、このあとご紹介する「対処法」をご参考にしてみてください。
1・2月の苗選びは「寒さに強い植物」だけでは失敗する!
もちろんパンジーやビオラは、キレイな葉っぱでも雪以外は、寒さに突然当ててもわりとすぐにその場所の寒さに慣れます。
(ただし、何らかの原因で苗自体が弱っている場合は、下記の「対処法」と同じやり方で対処してみてください。)
この1・2月は、「寒さに強い植物」だけでは、購入してご自宅の環境に合わなく枯れてしまうこともあります。
本来は屋外で楽しむ草花を1・2月の購入するときは
・きれいな葉っぱやお花
・フワッとした草姿
これを基準に選んでしまうと、失敗の元になってしまいます。
この時期に購入するときは、
『寒さに当たっている植物』
を選ぶ必要があります。
寒さに当たっているかどうかの見極め方
寒さに当たっている植物は、特に葉っぱを見ます。
葉っぱの色が、少し黒っぽくなっていると「寒さあたり」しています。
写真の青いビオラの葉っぱが、うっすら黒くなっているのが、寒さに当たっている様子です。
寒さ当たりをしているかわからない場合の対処法
パンジー・ビオラは、購入してすぐに屋外に出しても大丈夫です。
またこの対処法は、必ず「本来寒さに強い植物」の場合ですので、わからない場合はネットで検索し、「耐寒性がある」と書かれている植物かご確認ください。
特にこの対処法は、ラナンキュラスやミニバラなど、鉢花として室内のお花として観賞する可能性のある場合の対処法です。
「寒さに強い植物」は、本来寒さに強いので、もし「秋」から育てていれば寒さで枯れる心配はほぼありません。
なぜなら、
寒さに徐々に慣れているからです。
ということは、
寒さに慣らしていけば、葉っぱがキレイな状態で1・2月に購入しても枯れなく上手に乗り越えられます。
まず初めは、室内の玄関に置きます。
1週間ほど慣らして、変化がなければ、
次は、屋外の軒下や壁が多い風の当たらない場所に置きます。
こちらも1週間ほど様子を見ながら、傷みが激しくなければ、
次は、風が弱く、天気の良い日に広いところに出す。
最終的には、「毎日屋外に置く」(置きたい場所)にしていきます。
このようにして、徐々に温度とともに寒さに慣らしていきます。
もし傷む場合は、1つ戻して2週間ほど待つ、という形で1週間単位で様子を見ていきます。
他、原因不明で寄せ植えが弱った時にも!
上記の対処法は、このほか原因はわからない時にも活用できます。
・元気がない
・水を与えたのに水が切れているみたい
・蒸れてしまった
などのときも、寒さに当てないように、軒下や玄関の中などに入れて様子を見ると回復することがあります。
また、寒い季節だからと、「水やりを控えすぎている」ことも植物を徐々に傷める原因になっていますので、水もしっかりと与えて回復を待ちましょう。
黄色い葉っぱが増えたり、病害虫に食べられて傷んでしまっている葉っぱは、広がらないように取っておくことも大切です。
1・2月は、どの地域でも寒さが一番厳しくなる時期ですので、上手に乗り越えることで春の楽しみも一層広がります。
ご参考になればと思います。